プレミアムハンバーガー高成長率2016年12月7日
外食産業市場33兆466億円
(株)富士経済は国内の外食産業市場14カテゴリー138業態の総括分析を行い、12月2日に公表した。市場成長率では話題性の高さでプレミアムハンバーガーが23.3%増で最も高かった。
分析では調査対象の国内14カテゴリー138業態の外食産業市場と、調査対象外から注目成長市場3つがまとめられた。
国内の外食産業市場の2015年全体総売上は33兆466億円(2014年比0.5%増)だった。これは市場全体の構成比が最も高いテイクアウトをはじめ、交通機関、ファミレス、喫茶、西洋・エスニック料理が前年に続きプラス成長し、ホームデリバリー・ケータリング、給食、宿泊宴会場がプラスに転じたことによるもの。
2016年はハンバーガーの伸長でファーストフードが最も高い伸長率が見込まれ、テイクアウトやホームデリバリー、給食などもプラスと分析している。しかし縮小が続く飲料店で大幅なマイナスが見込まれ、さらに近年プラスが続いたファミレスと喫茶も一転して減少するとみられ、市場は33兆2806億円と微増にとどまると予想されている。
◆話題性が重要ー市場成長率上位業態(2016年見込)
最も成長率が高いと予想されているのはプレミアムハンバーガー、72億円の2016年売上を見込み、前年比123.3%と予想される。1000円以上の高価格帯のバーガーに注目が集まり、市場が急拡大した。
次いで、天丼・天ぷらが259億円(同121.3%)の売上を見込んでる。「てんや」の"ちょい飲み需要"の拡大と出店強化で市場が拡大した。
3位はスキー場で、306億円(同117.2%)の売り上げ見込み。2015年は暖冬での雪不足から営業時間の短縮など運営に困難が生じたが、2016年は例年通りの運営に回復し、インバウンド需要の取り組みが進められていることから市場拡大が見込まれる。
◆専門店と病者・高齢者向けー注目成長市場(調査対象外)
注目成長市場として、牛タン料理専門店、病者・高齢者食冷凍宅配、シュラスコ料理専門店の3つを挙げている。
牛タン専門店は大手外食チェーンなどが2011年から関東・関西圏に参入し始めたことで拡大が加速している。またメディア露出による客数増加が市場拡大の追い風となった。
病者・高齢者食冷凍宅配は2012年に給食事業大手が参入し市場が拡大した。工場、倉庫から直接配送できるため、調理・盛り付けの拠点が不要で、従来の病者・高齢者食宅配に比べ、採算性が高い事業となっており、参入企業が増加している。
シュラスコ料理はブラジルの料理で、2014年のブラジルワールドカップ開催で注目が集まり、参入企業が増加した。2015年はリオデジャネイロ開催を控え注目度が高まり、新規出店した企業が多かった。
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