【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
滋賀県病害虫防除所は、クビアカツヤカミキリの発生を県内で初めて確認。これを受けて7月17日、令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
(提供:滋賀県病害虫防除所)
滋賀県病害虫防除所によると7月中旬、長浜市のウメ園で、クビアカツヤカミキリと疑われる成虫が確認された(写真1)。
滋賀県病害虫防除所において成虫の形態的特徴から同定した結果、同県では未発生のクビアカツヤカミキリであることを確認。同種は、平成24年に国内で初めて発生が確認。7月17日現在、滋賀県を含め16都府県で確認されている。
成虫は体長2.5~4cmで6月~8月頃に見られる。体全体は黒く光沢が、前胸背板(頭部の下部)は赤い。樹皮の隙間に産卵し、1匹の雌が1000個以上の卵を産むこともある。ウメ、モモ、スモモ、サクラなどの主にバラ科植物を加害する。
幼虫期は基本的に2年間で木の内部を摂食することで、樹木を衰弱、枯死させる。この時、ひも状につながったフラス(幼虫の糞と木くずが混ざったもの)を排出。また、幼虫の成長に従って樹木の株元に大量に排出する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)成虫は、見つけしだいその場で捕殺する。同種は特定外来生物に指定されているため、生きたまま持ち運ぶことは禁止されている。
(2)幼虫は、フラスを排出口からかき出し、長い針金などを差し込んで刺殺する。
(3)樹内から発生する成虫の拡散を防ぐために、目合い4mm以下のネットなどを地際から2m程度の高さまで樹幹に巻き付ける。
(4)成虫の発生時期である6月~8月頃に化学合成殺虫剤を樹幹部に散布する。幼虫に対しては、フラスを排出口からかき出し、食入孔にスプレー剤を注入する。また、農薬の使用にあたっては、ラベルを確認し、農薬使用基準(使用時期・使用回数等)を遵守する。
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