4野党で嵐を巻き起こせ2017年9月25日
民進党は、総選挙を直前にひかえ、内紛が表面化して離党が相次ぎ、そのうちの3人ほどが小池新党に合流するようだ。そうして「風」を待つようだ。
しかし、野党が2つに割れて、どちらかが与党に勝てるとは、とうてい思えない。
小池新党には、国会を1院制にする、という政策しかない。実質的な党首である小池百合子氏は、関東大震災のときの朝鮮人大虐殺を認めない、という偏った歴史観を持っている政治家である。そうした政党に「風」が吹くはずがない。
そうかといって、合流する前民進党議員が、前自民党議員などといっしょに新党の主導権をにぎれば、新党は第2自民党になってしまうだろう。理念と基本政策に大きな違いがないからである。そうした政党に「風」が吹くはずがない。
どうすればいいのか。4野党で「風」を巻き起こすしかない。

上の図は、前4回の総選挙の結果である。得票率は比例区と小選挙区での得票数を足し算して、率にしたものである。
いまの与党である自公をみると、2009年に大きく議席を減らしたが、前回と前々回には3分の2を超える議席を得た。その間の得票率は、それほど大きく変わったわけではない。
一方、民進、共産、社民、自由の4野党系は、大まかにみて、自公の逆の推移をたどっている。
やや詳しくみると、自公は、得票率が40%を超えると、議席獲得率は3分の2を超えることが分かる。これは、自公のしたたかな選挙協力によるものだろう。野党も見習ったらどうか、と思うが、そうした強い気持ちはない。そうして、互いにいがみ合っている。
4野党系をみると、2009年に得票率も議席獲得率も大幅に増やし政権交代を果たしたが、これは「風」によるものと思われる。
◇
では、今年の総選挙はどうか。
野党は、モリ・カケ問題といわれる森友・加計問題を吹き出し口にした「風」を期待しているようだ。だが、あてにはならない。「風」は地方組織から吹き出さねば、期待できないだろう。
「風」を組織するには、4野党の選挙協力が欠かせない。そうして「風」を呼び込む。そうすれば、勝ち目は充分にある。
しかし、4野党の選挙協力には温度差がある。民進党のなかには、理念と基本政策が違う政党とは協力できない、という人がいる。
とはいうものの、選挙協力をしなければ、民進党は選挙に勝てないだろう。それどころか、内紛が表面化したことなどが原因になって、惨敗することも予想される。
◇
4野党にとって、選挙に有利な条件は揃っている。安倍晋三内閣のモリ・カケ問題にみられる隠蔽体質、安倍首相の偏った歴史観と戦争体質、政治運営にみられる独裁的な傲慢さ、格差の拡大とアベノミクスの破綻、数え上げればきりがない。野党は、選挙戦でこれらを絶好の攻撃材料にできる。
野党が、この攻撃材料を有効に使って協力しあえば、今年の総選挙で勝てるだろう。しかし今は、そうなっていない。野党第1党の民進党のなかには大きな割れ目がある。
選挙協力、ことに共産党との協力に反対の議員が、民進党の離党予備軍になっている。野党が2つに割れて、どうなるのか。第3極などを作って、どうするのか。
彼らは、政権奪取よりも議員として生き残りたい、という自己保身しか考えていないようだ。理念と基本政策を貫きたいというが、それは高尚な信念を装った自己保身のためであって見苦しい。そういう彼らは、政治家としてふさわしくない。
◇
では、2009年の総選挙の再来を目指すには、どうすればいいか。
それには、「風」を待っているのではだめだ。いま「風」は逆風になっている。野党の選挙協力で「風」を順風にして、野党側に引き寄せねばならない。
野党が割れているようではだめだ。とうてい勝ち目はない。そうではなくて、野党第1党の民進党が中核になって、農業者など経済的弱者のための選挙協力の体制を早急に作り、2009年のような超弩級の嵐を巻き起こさねばならない。
そうして、独裁的で好戦的で傲慢な安倍1強政治を転換しなければならない。
(2017.09.25)
(前回 マスコミが伝えない北朝鮮問題)
(前々回 天下分け目の衆議院補選)
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