【原田 康・目明き千人】投票した人にも責任がある2018年8月29日
自民党の杉田議員の「生産性」の発言が話題となった。この他にも国会議員のスキャンダルや論外な発言が多い。杉田議員は中国ブロックの比例代表の単独トップ当選である。当人が国会議員としての資格がないのは勿論であるが、このような人物を公認した党と投票した人にも責任がある。
投票した人にも責任があることの分かり易い例がトランプ大統領だ。大統領の発言の影響がアメリカ国内だけならば構わないが日本のガソリンの価格が直ちに上がるほどの影響力があるので無視できない。アジアや中東地域の政治、経済の混乱はトランプ氏の言動によって引き起こされている。トランプ氏は思い付きで言っている様に見えるが選挙で勝つために周到な計算をした上での発言である。当面は11月の中間選挙であるがその先の大統領2期目を目指している。
アメリカ国内のいろいろな不満層の支持を共和党とトランプ個人へ集めるために大統領に就任した時の公約「アメリカ第一」を「有言実行」で分かり易い形であらわしている。このような人物を大統領に選び、とんでもない発言で世界各国に迷惑をかけているトランプ氏をアメリカの大統領としてふさわしいとして、さらに支持するのはアメリカの国民の責任である。
日本でも同じレベルの政治が行われている。安倍内閣は戦後の70年をかけて皆で築いてきた今日の日本国の法の原点であり、国際的にも再評価を得てきている平和憲法を改正することを「有言実行」の柱としている。森友学園の付属幼稚園は子供に教育勅語を暗唱させていたことを忘れてはならない。国民の食料という身近なところでは自給率38%が改善されるどころか、アメリカの仕掛けている貿易戦争で農・畜産物の輸入の拡大の交渉を始めている。安倍内閣のやっていること、これからやろうとしていることを見ているにも関わらず支持率が40%台を維持している。このような内閣を構成している与党の議員に、選挙となると投票する人に責任がある。もう次の参議院選挙の前哨戦が始まっているが与党の候補を支持している団体にも責任がある。国会議員の投票は個人の意思を示す貴重な機会である。投票所でどの政党名、候補者の名前を書くか、選挙結果の政策には投票した人にも責任があることを思い出すことである。
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