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菅政権は新自由主義政治と訣別し、中道保守の道に【森田実の政治評論】2020年9月24日

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「剛強なるは必ず死し、仁義なるは王たり」(『古文真宝)

菅内閣の本質

前記の『古文真宝』の格言の意味は、「力ずくの強権は必ず失敗する。仁と義を重んずる人民を尊重する政治は成功する」である。

菅義偉新総理は、「たたき上げの庶民宰相」というイメージのために大変評判がよい。

菅内閣発足直後の世論調査で支持率は高く不支持率は低い。共同通信調査では支持66%不支持16%。朝日新聞は65:13。毎日新聞は64:27。日本経済新聞はさらに高く74:17である。21世紀に入ってからの内閣支持率では1位の小泉純一郎、2位の鳩山由紀夫につぐ3位である。

安倍晋三内閣から菅義偉内閣への転換は、自民党にとって、少なくとも短期的には大成功である。

しかし、自民党が菅義偉という権力志向の強い政治家に権力を持たせたことは国民にとって成功といえるだろうか?私は大失敗だとみる。

いま日本政府が取り組むべきは、1980年代以後政府が国政の中心においてきた米英主導の新自由主義革命の政治を否定して、格差是正と衰退した地方の再生に全力をあげて取り組むことだが、菅義偉政権がやろうとしているのは新自由主義のさらなる強化である。菅義偉内閣総理大臣のブレーンの竹中平蔵の政治経済政策路線を、前政権以上に強硬に推進しようとしているようにみえる。この道は、日本破滅の道に通ずる。

さきの自民党総裁選挙において、対立候補の石破茂は安倍政治のグレートリセットと地方創生を主張したが敗北した。格差是正を強調し安倍政治の修正を主張した岸田文雄も破れた。「安倍政治」の継承を主張し菅義偉が圧勝したのは、自民党議員の多数がいまだ新自由主義革命の幻想から抜けきっていない結果である。

総裁選で大勝した菅義偉総理総裁が為すべきだったのは、挙党体制をつくること、すなわち石破茂と岸田文雄と和解し、二人の政策を取り入れることだった。しかし、菅義偉総理総裁は、石破茂と岸田文雄に協力を求めなかった。

二階俊博と菅義偉

二階俊博幹事長は菅義偉総理の生みの親である。政治家としての経歴が似ており、今までも協力関係にあった。しかし、政治家の本質は正反対だと私は思っている。

二階俊博は本質的に善の政治家であり、心やさしい情の政治家だ。田中角栄と同じタイプの国民大衆をこよなく愛する政治家である。

しかし菅義偉は権力志向の強い政治家である。たたき上げた旺盛な知恵の力で、権力の階段を駆け上がった政治家である。

二階俊博も菅義偉も、ともに長い間の下積みの苦労のなかで身につけた卓越した知恵の力の持ち主である。二階俊博は、自らの知恵と力を、平和と国民大衆の幸福のために使おうと努力してきた。しかし菅義偉は己のすぐれた知恵を自己の権力獲得のために使ってきた。

二階俊博の政治家としての本質は「忠恕」(国民への愛)であるが、菅義偉の本質は「権力欲」ではないかと私にはみえる。

自民党の政治家は、以上のことを理解すべきである。竹中平蔵が推進してきた新自由主義革命という非人間的な政治思想の危険性に気づかなければならない。

日本の保守政治の本質は「忠恕」であり「慈悲」でなければならない。竹中平蔵には、これが無い。自民党菅内閣は「自分さえよければ思想」にもとづく自由競争至上主義の竹中平蔵路線と訣別すべきである。

「目先の成果」を急ぐのは愚劣

菅義偉総理は「成果」を急いでいる。おそらく、早く成果を上げ、自らの業績にして、衆議院解散を断行し、衆議院議員総選挙を勝ち抜こうと考えているのであろう。

菅義偉総理は張り切っている。新総理が張り切るのは当然だが、私にはやり過ぎているように感じられる。

菅義偉総理は「規制改革」を声高に叫んでいる。日本国民は「改革」を叫ぶ政治家に何回もだまされてきた。また繰り返すのだろうか。

菅義偉総理は、「デジタル庁」創設、「縦割行政打破 『縦割り110番』の設置」「携帯料金値下げ」「不妊治療への保険適用の早急な検討」を担当閣僚に強い指示を示した。担当閣僚たちも張り切り過ぎるほど張り切っている。改革が好きなテレビも応援している。

菅義偉内閣は、これらの課題を力づくで早急に実現しようとするだろう。抵抗する官僚がいれば、改革への抵抗勢力として攻撃するだろう。菅総理は、かつて小泉純一郎総理が行なった強引な郵政民営化のような展開を繰り返そうとしているかもしれないが、あのような異常な強引政治を繰り返すことは罪悪である。

いま、日本の政治に求められているのは、二階俊博幹事長がすすめる心やさしい「日本型中道保守の政治」である。竹中平蔵型の強硬政治ではない。


【コラム:森田実の政治評論の記事一覧はこちら】

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