「活動は必然」を確信 市民活動団体ZUTTO KOKO代表 岩瀬 はるみさん 【わたし発 今 女性が生きる意義と役割】2022年2月3日
「一人は万人のため…」共通の目的のために組合員が結集した協同組合。農協や全国連、研究組織など多彩な活動があるが、その中で女性の存在は欠かせないものになっている。それぞれの分野で活躍している人から寄稿してもらった。
市民活動団体
ZUTTO KOKO代表
岩瀬 はるみさん
東京都世田谷区でコミュニティカフェ(多世代交流の場)、ケアラーズカフェ(介護家族の支援の場)、認知症カフェ(認知症の本人と家族の支援の場)を主宰しています。
そもそものきっかけは、30年程前に 自宅で始めたケーキ教室。趣味の延長で始めたケーキ教室は10年程してそろそろやめようかと考えていた時、生徒さんからの要望で「自宅カフェ」へと発展。
当初はケーキ教室の生徒さんやママ友らでしたが、口コミで地域の人たちが訪れるようになり、自宅隣が区民センターで区民センターは図書館と児童館が併設という立地も幸いして、0歳児から高齢者までが集う多世代交流の場へと変わっていき、時の流れとともに、いつしかコミュニティーカフェという形になりました。10年ほどたつと、参加者の大半が介護世代となり、また自分自身も親の介護に直面したことから、家族介護者のための「息抜きの場」をつくろうと、「ケアラーズカフェ」を立ち上げました。傾聴ボランティアさんや家族介護経験者の協力を得てのスタートでした。開設と同時に「世田谷区の地域共生のいえ」にも認定されました。
開設後ほどなくして、認知症が社会問題として顕在化。カフェ参加者にも認知症の親の介護をする人が出始め、自分の親も認知症に。国が「新オレンジプラン」という認知症施策を打ち出し、認知症カフェも推奨したことから、認知症カフェの開設を思い立ちました。認知症カフェには専門職のスタッフが必要とのことから、地域の知人らに声かけをして協力を仰ぎました。
会場に関しては世田谷区地域振興課と直談判、区民センターの談話室を借りることで、定期的に開催しています。
こうしてみると、成りゆきで始め、成りゆきで展開してきた活動が必然であったと気づきます。子育て世代から介護世代、そして高齢期へと、自分自身の成長とともに、その都度その都度の課題に対応すべく活動を続け、活動を通して福祉に関心を持ち始め、いろいろな人とつながることで、多くを学びました。
人と人との絆が希薄な都会、コロナ禍でうまれた人と人との分断で、人と人とのつながりの大切さ、居場所の大切さが再認識されています。誰もが暮らしやすい街にするため、そして自分自身のためにも地域での地道な活動を続けていきたいと考えています。
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