【消費者の目・花ちゃん】ETC障害とBCP2025年4月16日
2025年4月6日未明、NEXCO中日本のETCシステムに大規模な障害が発生しました。8都県106カ所の料金所でETCレーンが使えなくなり、ETC搭載車両が一斉に一般レーンに集中したことで、大規模な渋滞が発生しました。障害から14時間後、ようやくETCレーンが再開されましたが、料金は「後日WEBで自己申告・精算」という異例の対応となり、申告した人とそうでない人の間に不公平が生まれる事態となりました。
驚くべきことに、NEXCO中日本にはこのようなETC障害を想定した対応マニュアルが存在していなかったとされています。しかし、本当に「想定外」で済ませてよいのでしょうか。
BCP(事業継続計画)を策定するうえでの基本は「リスク分析」です。つまり、どのような事態が起こりうるのか、そしてその影響はどれほどかをあらかじめ評価しておくことが必要です。
ETCの普及率は2025年1月時点で95・3%に達しており、もはや高速道路利用の基盤インフラとなっています。そのため、ひとたびETCシステムが停止すれば、社会的影響は非常に大きなものになります。また、近年はサイバー攻撃やシステム障害も頻繁に発生しており、「滅多に起きない」とは言い切れない時代になっています。
このような状況では、BCPは定期的な見直し、特に時代に即したリスクのアップデートが必要です。もしもに備えていなかったことが、信頼の低下や業務の停滞といった2次的な被害を引き起こします。
今回のETC障害は、社会全体が「想定外を想定する」ことの重要性を改めて認識する契機となりました。いま一度、自らのBCPを見直し、リスクと真剣に向き合う必要があります。
(花ちゃん)
重要な記事
最新の記事
-
新米の販売数量 前年比7.5万t減 売れ行き鈍る2025年12月24日 -
「旧姓使用の法制化」が仕掛ける罠【小松泰信・地方の眼力】2025年12月24日 -
28年ぶりに10兆円超 2024年の農業総算出額 米や野菜の価格上昇で2025年12月24日 -
鳥インフルエンザ 京都府で国内9例目2025年12月24日 -
JA香川県 部門間連携でネギ、レタスの生産振興へ2025年12月24日 -
地域全体の活性化を目指す 沖縄で生モズクの取り組みに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】2025年12月24日 -
産地直送通販サイト「JAタウン」公式アプリダウンロードキャンペーン実施中2025年12月24日 -
焼き芋やスイーツを堪能「三島甘藷祭り」静岡・三島で開催 JAふじ伊豆2025年12月24日 -
愛知県内の全児童養護施設へ新米「あいちのかおり」8トン寄贈 JA愛知信連2025年12月24日 -
花をつくる新メカニズム「フロリゲン・リレー」を発見 横浜市立大など2025年12月24日 -
松岡昌宏が「ミルクランド国王」に就任「北海道 is ミルクランド」発表会 ホクレン2025年12月24日 -
あぐラボ「SusHi Tech Tokyo 2026」アンバサダーに就任2025年12月24日 -
松岡昌宏がミルクランド国王に「北海道isミルクランド」始動 新CMも公開 ホクレン2025年12月24日 -
個人株主向け施設見学会開催 井関農機2025年12月24日 -
農機具更新タイミング分析AI「Metareal AM」プレミアムプランを提供開始 ロゼッタ2025年12月24日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月24日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月24日 -
イチゴ生育予測サービス「BerryCast」1月から提供開始 クロロス2025年12月24日 -
福岡県内3店舗目「カインズ 苅田店」2026年春オープン2025年12月24日 -
東京都日の出町と包括連携協定 健康づくり・地域活性化で官民協働 協同乳業2025年12月24日


































