【新組合長に聞く】JAひまわり(愛知県)今泉組合長「大雨被害農家支援に全力 JAが園芸施設運営しリースも」2023年7月25日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は6月21日に選任されたJAひまわり(愛知県)の今泉秀哉組合長に聞いた。
JAひまわり
今泉秀哉組合長
今泉組合長は直面する課題として、今年6月2日~3日の大雨で深刻な被害を受けた農家への支援を挙げた。「農作物だけで約2億円の被害が出たのに加え、ハウス内の精密機器など施設被害が7億円に上るとみられています。国の激甚災害に指定されましたが公共施設が中心で、個々の農家をどこまで支援できるかは見通せません。管内は施設園芸が盛んな地域であり、少しでも農家への支援が行きわたるよう県や地元豊川市と相談してしっかり取り組んでいきたい」と強調する。
また、中長期的な課題としては、ウクライナ危機以降、資材が高騰して高止まりしながら農産物に価格転嫁できない状況を挙げた。「農水省やJA全中でもコストに見合った適正価格の形成に取り組みたいと言っていますが、農家はぎりぎりで耐えている状況で再生産が可能な環境をいかに実現できるかが重要な課題です」と指摘する。
こうした状況に加えて農家の高齢化が進み担い手確保が厳しくなる中、来年度からの中期計画に、意欲のある農家が安心して農業に打ち込める施策を盛り込んでいきたいと意欲を語る。「先行きの見えない状況での多額の初期投資が農家の負担となっています。そこで例えば農協がハウスを取得したり農業機械を購入したりしてリース料をいただく形で意欲のある農家に貸し出すことを検討しています。農業経営を続けたいというモチベーションを保っていただくため、農協としても気張って積立金などを活用して農家を支援していきたいと思います」と抱負を語った。
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