【新組合長に聞く】 JAあいち三河(愛知県)大竹博久組合長 「新規就農者を支援 イチゴとナスで産地ブランド化」2023年9月6日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は6月23日に選任されたJAあいち三河(愛知県)の大竹博久組合長に聞いた。
大竹博久組合長
大竹組合長は直面する課題として、燃料資材高騰による農家所得向上への対応を挙げる。「コスト低減もそうですが、農家の再生産可能な農産物価格形成には、消費者の理解も必要。給料が上がり可処分所得も増えれば消費者の理解も得やすいので、国の政策には期待している。農家の所得が増えれば後継者も育成しやすいが、農業者の高齢化による離農を含め、何もしないと10年後にイチゴとナスの促成栽培農家は半減してしまい、これまで築いてきた産地ブランド化が途絶えてしまう」と語る。
そのためにJAとして、国の補助事業も活用して新規就農支援策を強化するプロジェクトを立ち上げた。農協がイチゴの施設ハウスをつくり、それを新規就農者にリースする。スタートして5年目となり、毎年新規就農者が増えている。「産地を守るには、担い手を確保しないといけないが、初期投資のハードルが高いのを下げる効果がある。最近では、新規ハウスだけでなく、空きハウスの活用も進んでいる。一方の促成ナス部会では、広域の共販体制が確立しており、ワンチームで産地ブランドに取り組んでいる」と強調する。
組織面では、准組合員が全体の80%を占めている。現在、産直5店舗を運営しており、准組合員モニター制度の導入、支店ごとに運営委員会を立ち上げ、収穫体験、栽培体験など、准組合員の視点からも参加しやすい活動を増やしている。最近では、インスタグラムを活用した情報発信にも力を入れている。「もとはトヨタ自動車のおひざ元である西三河は、米・麦・大豆の産地でもある。さらにイチゴとナスの産地ブランド化から農業振興を図ることで生産者と地域農業を守っていきたい」と抱負を語った。
重要な記事
最新の記事
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日
-
「まっしぐら」3万円に 全農あおもりが概算金引き上げ 集荷競争に対応2025年9月10日
-
科学捜査研究所を捜査せよ【小松泰信・地方の眼力】2025年9月10日
-
【JA人事】JA江刺(岩手県)小川節男組合長を再任(6月25日)2025年9月10日
-
岐阜県「ひるがの高原だいこんフェア」みのるダイニング名古屋店で開催 JA全農2025年9月10日
-
愛知県産いちじく・大葉使用 学生考案の地産地消メニュー 16日から販売 JA全農2025年9月10日
-
みのりカフェ・みのる食堂三越銀座店15周年記念 国産黒毛和牛の特別メニュー提供 JA全農2025年9月10日
-
「九州銘柄茶フェア」直営飲食6店舗で10月5日まで開催中 JA全農2025年9月10日
-
乃木坂46が伝える国産食材の魅力 7週連続、毎週水曜日に動画を配信 JA全中2025年9月10日
-
本日10日は魚の日「長崎県産からすみ」など130商品を特別価格で販売 JAタウン2025年9月10日
-
バイオスティミュラントに関する自主基準を策定 日本バイオスティミュラント協議会2025年9月10日
-
長野県産希少種ぶどう「クイーンルージュ」の秋パフェ登場 銀座コージーコーナー2025年9月10日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」「くるるの杜」で 北海道の食を堪能 JAタウン2025年9月10日
-
JAわかやまAコープとエコストア協働宣言「水平リサイクル」協働を強化 エフピコ2025年9月10日
-
「野菜ソムリエサミット」9月度「青果部門」最高金賞1品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年9月10日
-
日本農福連携協会とスポンサー契約を締結 農業総合研究所2025年9月10日
-
鳥インフル 米ジョージア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月10日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月10日
-
初の海外拠点 アイルランド・ダブリンに設立 NEXTAGE2025年9月10日