中国人旅行客 自国で買いたいのは日本の「魚介類」2016年3月3日
日本公庫農林水産事業は1月に実施した「中国人訪日旅行客実態調査」を、3月2日にまとめた。訪日中の食事で人気だったのは「寿司」で34.2%、次いで「刺身」29.0%、「お好み焼き」24.4%だった。
なお年代別にみると、40代~50代の女性で一番の人気料理と回答されたのは「お好み焼き」で26.4%だった。
料理を選ぶ基準は「本場の日本で食べたかった」「味が良い」の他、「メニューの写真やサンプルがおいしそうだったから」が上位に入っており、日本公庫は、中国人旅行者に視覚で訴え、興味を喚起させる効果が大きいのではと分析している。
◆土産品は日本酒人気
訪日した際、土産に買った日本の食品・飲料で満足したもの上位3つについて尋ねたところ「日本酒」が50.4%と最多。次いでチョコレート菓子が39.2%、ビスケット菓子が33.0%。そのほか各種調味料、焼酎と続いた。特に日本酒は2位以下と10ポイント以上の差があり、男女年齢別にみても選択された割合が高いため、幅広い層から満足度の高いおみやげ品になっている。
購入したおみやげの選定理由は「味が良いから」「日本の食品は安全だから」が上位となっている。日本酒の回答の中で「日本でしか買えないものだから」というものが唯一、選定理由の3位となっており、地域限定のものより食の安全性を魅力的に感じていることがわかった。また焼酎をおみやげとして購入した理由の中に「物珍しいものだったから」という回答が、焼酎の購入理由の3位にあがっていた。
土産品の購入場所は、スーパーマーケットやショッピングセンターの割合が高く、酒類は3~4割、菓子類は4~5割を占めていた。購入場所の選定基準は「商品などの選びやすさ」が45.2%、「価格表示のわかりやすさ」と「代金支払いのスムーズさ」が40.9%だった。なお、40~50代の女性の店の選定基準の上位に「店内のお洒落さ」が入っており、日本公庫では、客層に応じた店内の雰囲気づくりが重要な集客手段の可能性となることを指摘している。
◆牛肉・日本茶・漬け物が人気に
入手手段があれば自国で購入したい日本の農林水産物は「魚介類」が58.2%、牛肉が32.4%、日本茶が22.2%だった。魚介類が上位にあるのは、人気の料理にあがっていた「寿司」「刺身」を反映しているのではと分析。また、「漬け物等」が20~30代の女性に比較的人気があり、同年代の中で日本茶と同じ3位という結果になっている。
再度観光してみたいところは「名所・旧跡めぐり」が53.6%、「自然・風景の散策」が51.2%だった。年代別でも上位は変わることはないものの、40~50代の女性で「農家民宿、農家レストラン等の利用」や「果物狩り」が38.4%、36.0%と、他の年齢で2割~3割の回答だったのに対し、比較的興味を持っていることがわかった。
この調査は中国本土に居住する20~50歳代で、直近1年以内に訪日旅行経験がある男女各250人、計500人を対象におこなったもの。
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