不動産・ファンドへの投融資 ESG評価活用し加速 農林中金2022年5月10日
農林中央金庫はサステナブルファイナンスを実施するなか、国内不動産ファンドへの投融資にもESG評価をふまえた取り組みを行っていくことを4月28日に発表した。
農林中金は組織全体で持続可能な社会に貢献する経営をめざし、2030年までにサステナブルファイナンスの新規実行額10兆円を目標に掲げている。
不動産投融資でも国内外でサステナブルファイナンスに取り組み、今年3月末時点の不動産投融資残高約7200億円のうち、サステナブルファイナンス残高は4500億円(約63%)と昨年3月末対比で約600億円拡大した。
これを加速するため、より優れたESG(環境・社会・ガバナンス)評価を受けている不動産・ファンドへの投融資の実践をめざし、投資判断でESG評価・認証の仕組みを活用する。
今回、活用するのはGRESB評価やグリーンビル認証。GRESB評価とは、実物資産を対象にESGの取り組み状況を測るベンチマークであり、それを運営する組織の名称で農林中金は昨年9月にGRESB投資家メンバーに加盟した。
また、農林中金はGRESB評価をはじめとするESG推進のコンサルティングを行うCSRデザイン環境投資顧問(株)に妥当性の確認を委託し、投融資の妥当性と透明性の評価を得ている。
こうした仕組みを活用する個別案件として、東急不動産(株)100%子会社の東急不動産キャピタル・マネジメントが運用する私募ファンド「LOGI´Q1コアファンド」に投資した。同ファンドは各種環境認証の取得、倉庫周辺の緑化などヒートアイランド対策、災害・BCP対策などのESG投資基準を定めている。農林中金は持続可能な環境や社会の実現に貢献する点を評価し投資を行った。
今後は、木造・木質不動産を対象にした投融資機会の発掘もサステナブルファイナンスの一環として本格的に始動させることも明らかにした。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































