【2016年 JAの米実態調査から】農薬に期待するのは 幅広い効果・持続期間・価格(下)2016年11月8日
◆カメムシ、クログワイ、ホタルイ、ノビエが問題
【表2】
表2は、防除が難しい問題害虫と問題雑草は何かをきいたものだが、害虫では斑点カメムシとの回答が圧倒的に多かった。
雑草では、クログワイ・ホタルイ類・ノビエ類が多く次いでオモダカとなっているが、北海道ではヘラオモダカ、サジオモダカが、九州ではキュウシュウスズノビエも問題になっている。
◆育苗箱施用の体系は、箱施用剤+混合剤
【図3】
図3は、育苗箱施用の使用体系(殺虫・殺菌剤)について聞いたものだが、箱施用剤⇒殺虫・殺菌混合剤の本田施用が、50%(全国平均)と半数を占めている。
◆6割が初中期一発剤の単剤 除草剤使用体系
【図4】
図4は、除草剤の使用体系について聞いたものだが、田植同時処理と田植同時処理以外を合わせた「初中期一発剤単用」が全国平均では54%で、北海道では64%と6割を超えている。
初中期一発処理剤の決定基準については、慣行栽培では「長期間効果が持続すること」と「水稲への薬害の心配が少ないこと」が91%、「多年生雑草に効果が高いこと」と「価格が安いこと」が90%(特栽米では70~68%)となっている。
また、水稲防除暦への採用基準として重視するものでも「効果ある病害虫・雑草の幅広さ」「価格」「効果の持続期間」がという回答が6割を超えている。
また、初期剤の使用が少ないが、「今後、初期剤に望むことは何か」との問いに、97%が「価格の安さ」と回答、次いで「効果の持続期間」94%、「効果のある草種の幅広さ」93%となっている。
・【2016年 JAの米実態調査から】農薬に期待するのは 幅広い効果・持続期間・価格(上)ー7割が取り組むが、大きくは増えない減農薬、使用剤型の主流は粒剤、葉いもち、種子病害を必ず防除
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・【2016年 JAの米実態調査から(上)】主食用米 東日本で減少 飼料用米は増加ー東高西低の集荷率 回答JAの管内水田 面積と集荷率、地区で異なる主食用の作付、東日本で増える加工用米、飼料用米生産量九州では70%増、全国的には倍増の輸出用米、大豆は増えるが小麦は微減 (16.10.04)
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