【2018年JAの米実態調査から】5年後も主食用生産量を維持 コスト抑制技術に高い期待感(2)2018年8月30日
・5年後の水田農業を全国のJAが予測
◆作付面積・生産量ともに増加―加工用米
図2は加工用米について聞いた結果だが、昨年は全国的に作付面積、生産量ともに5年後には減少すると予測されていたが、今回調査では全国で面積・生産量が5%前後増加すると予測され、地区別でも西日本以外は、いずれも増加すると予測されている。特に九州では面積が9.3%、生産量が11.4%増加すると予測されている。
◆全国的にはほぼ横ばい―飼料用米
図3は飼料用米についてきいたものだが、全国の5年後の作付面積は17年と変わらないが、生産量は1.7%増えるという回答になっている。
地区別にみると北海道は、面積・生産量とも変わらない。東日本は面積・生産量ともに微減と予測。西日本は昨年調査では増加すると予測していたが、今回調査では減少するという回答になっている。九州は面積が13.8%、生産量が8.8%増加すると予測されていることが注目される。
◆東日本中心に増加傾向―輸出用米
図4は輸出用米の取組みについて聞いたものだが、回答JA数が全国で48(うち東日本が37、西日本8、北海道2、九州1)と少ないことを前提に見て欲しい。
全国的には作付面積が95%、生産量が58%増加すると予測されている。これは、東日本で作付面積が88%、生産量が43%増加すると予測されていることが大きいといえるが、輸出米への取り組みJAが少ないので、今後の動向は必ずしも透明だとは言えない。
◆大豆は現状維持、小麦は減少傾向に
図5は転作用の大豆と小麦の作付面積を聞いたものだ。
大豆については、昨年調査では5年後に全国的には増加すると予測されていたが、今回調査では全国的には5年後もほぼ現状通りと予測されている。地区別には北海道では増えるが、西日本では減少するとみられている。
小麦については、全国で5年後には7.3%減少すると予測されていたが、今回調査でも5年後には2.4%減少すると予測されている。地区別には北海道は増えるが、西日本では減少すると予測されている。
3ページでは、主食用米や飼料用米の作付品種ベスト20、今後普及していくと思われる栽培技術などを掲載しています。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日