米先物、試験上場延長を認可 農水省2013年8月8日
農林水産省は8月7日、大阪堂島商品取引所から申請されていた米の先物取引の試験上場の延長を認可した。
延長申請は7月8日に出されていた。平成23年に認可された2年の試験上場期間が8月7日までとなっていることから、同日、認可したもの。
先物取引の認可基準は商品先物取引法で、本上場の場合は[1]十分な取引量が見込まれる[2]生産・流通を円滑にするために必要かつ適当、とされている。一方、試験上場の場合は[1]十分な取引量が見込まれないことに該当しない[2]生産・流通に著しい支障を及ぼすおそれがあることに該当しない、となっている。 農水省が試験上場の延長を認可したことについて、JA全中の萬歳章会長は談話を発表した。
談話では米の先物取引では取引量が極めて低迷しており、参加者の大半が投機家であるなど多くの問題が顕在化していることを強調、投機的なマネーゲームである先物取引は米の需給と価格に安定を図る食糧法と矛盾しており「米の先物取引は認めるべきではない」としている。
また、今回の農水省の判断も、これまでの状況が続く限り2年後には上場廃止となる留保条件付きの認可になったことを指摘し、JAグループは引き続き取引に参加せず上場廃止に向けた運動を展開していく、とした。
(関連記事)
・[米の先物取引問題] 主食をマネーゲームに放りこむのか(2011.08.10)
・鹿野農相、試験上場を認可 米の先物取引(2011.07.01)
・揺らぐ地球の食料安保 先物取引 投機筋が8割占める(2011.03.08)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日