キロ1万1304円の高額米 ギネス世界記録に公式認定 東洋ライス2016年7月28日
東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雑賀慶二社長)が、6月29日から7月3日までの5日間、同社の通販サイト(金芽米オンラインショップ)で、一般消費者向けに初めて販売した「世界最高米」が、最も高額なお米として、ギネス世界記録に認定された。
東洋ライスは7月27日、東京ドームホテルで「最も高額なお米」ギネス世界記録公式認定証授与式を開催した。授与式にはギネス公式認定員、世界最高米の原料となった米の生産者らをはじめ、多くの報道関係者などが参加した。
同社通販サイトでは、「世界最高米」140g(1合分)×6袋入りを1箱1万800円(消費税・送料込み)で販売し、5日間で30箱を完売した。
一般消費者が実際に購入した、という事実にもとづき、ギネス世界記録に1kgあたり1万1304円(消費税・送料別、109USドル)の「最も高額なお米」として認定された。
雑賀社長は冒頭の挨拶で「世界最高米」とはどのような米なのかについて「一言で言えば、美味しくてカラダに良いということ。それは米が元気であるということだ。米が元気かどうかは、酵素によって決まる。酵素が溌剌としているかで、米の価値が決まる。金芽米は一見白米だが、亜糊粉層が残っており、そこに酵素も残っている」と説明した。
「世界最高米」とは最高品質の米を、最良の状態で保存する「熟成」工程で酵素を活かし、同社独自の最高レベルの「精米」「ブレンド」「無洗米」の各技術により、コメの食味と生命力を高め、超ハイクラスの「金芽米」に仕上げた商品だ。
「世界最高米」の販売は、当初予定していた国内販売分をすでに完売したことから、海外販売予定分を急遽、国内販売に転用し、7月28日より300箱を数量限定で販売する。
TPP参加により、安い外国米の輸入が増えると、日本の稲作は大打撃を受けることが懸念される中、農林水産省は5月に「農林水産業の輸出力強化戦略」を策定、コメの輸出拡大に向け、金芽米などの機能性成分を売りにした高付加価値商品の市場開拓方針を打ち出した。
金芽米などの機能性米は国際競争力があり、世界の人々の健康維持にも貢献できるものと同社では考えている。シンガポール「JAPAN FOOD TOWN」での金芽米提供も始まっており、今後の動向が注目される。
(写真)ギネス公式認定書を掲げる雑賀社長と世界最高米
(東洋ライスの関連記事)
・シンガポール「JAPAN FOOD TOWN」で 金芽米の提供開始 東洋ライス (16.07.26)
・第55期増収増益決算発表 金芽米生産量は横這い 東洋ライス (16.06.14)
・「熊本地震」支援に「金芽米」 東洋ライス (16.06.02)
・国際放送番組「日本のコメ 世界への挑戦」150カ国で放映 東洋ライス (16.02.26)
・ロス米ゼロを実現 「高性能石抜機」新登場 東洋ライス (16.02.19)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日