福井県新品種「いちほまれ」 倒伏強くコシ以上の収量2017年4月20日
福井県は4月19日、6年かけて開発した「ポストこしひかり」の新品種「いちほまれ」を都内で発表した。草丈がコシヒカリより低いため倒伏に強く、いもち病の抵抗性遺伝子を保有しているため農薬を減らした栽培が可能だとしている。
「いちほまれ」の名は10万件を超える応募の中から「日本一、世界一の米で福井のプライド」の意味から選ばれた。西川知事は「魚沼産コシヒカリを凌駕する米になってほしい」と期待を込めた。9月に収穫を迎え、首都圏などでの店頭販売を始める予定。
特別栽培米で農薬、化学肥料を(1)使わない、(2)5割以上削減、(3)エコ栽培米で農薬、化学肥料が2割以上削減の3種を生産する。生産者は、出荷基準の検査等級が毎年高く安定し、低タンパクのコシヒカリを集荷する生産者を選抜し、認定。
福井県ではまだほとんどGAP(農業生産工程管理出荷基準)の実績はないが、現在、国際水準のGAP導入に向けてJA福井県中央会と体制づくりなどの話し合いの場を設けたりしている。福井県の西川一誠知事は「オリンピック、パラリンピックにもつなげていきたい」と話す。
コシヒカリより出穂、成熟が1週間ほど遅い。収量はコシヒカリ100に対して103の微増。炊いた米は大粒で、(一財)日本穀物検定協会の食味官能評価ではコシヒカリ0.55より0.15ポイント高い0.70だった。
(写真)新品種名「いちほまれ」と福井県のライスレディ
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日