中国向けに日本産米を輸出-神明2018年8月2日
国内最大手の米卸売業者の(株)神明は中国向けの米輸出に取り組むにあたり7月30日に本社のある神戸で記念式典を行った。
同社の自社工場で精米した日本産米を神戸港から初めて出港することを記念して式典を開いた。神明は海外への米輸出に積極的に取り組んでおり、29年度は3000tを輸出した。
中国向けの米輸出については5月9日の日中首脳会談で精米工場3施設、くん蒸倉庫7施設からの輸出が合意された。神明は自社工場で精米した富山県産米17.2tを神戸港から認可取得第一便として8月8日、中国・大連港に輸出する。9月から百貨店や日系スーパーに並ぶ予定だという。
藤尾益雄社長は「中国の米消費量は1.5億tと日本の20倍。世界の30%を占める。日本産米のおいしさを伝え消費拡大につなげたい。中国向けは2025年に1万tとしたい」などと話した。(農林水産省・米輸出NEWSより)
農林水産省は昨年9月にコメ・コメ加工品の輸出目標「600億円」の目標年次である平成31年に向け、コメの輸出量を飛躍的に拡大するため「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」を立ち上げた。産地と関係事業者の結びつきを強化し、戦略的輸出ターゲット国に売り込む。目標は10万t(米菓・日本酒等の原料米換算分を含む)。
7月31日時点で戦略的輸出事業者として登録されているのはJA全農グループ、ホクレン、神明、木徳神糧、クボタなど60社で目標数量の合計は一部重複もあるが13.3万tとなっている。
一方、戦略的輸出基地として登録されている産地は、各地のJAや法人など235産地となっている。
戦略的輸出事業者から提出された重点的に輸出を拡大する国は、中国、台湾、香港、マカオ、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、モンゴル、米国、カナダ、EU、スイス、オーストラリア、ロシア、中東となっている。
農林水産省では引き続きこのプロジェクトに参加する輸出事業者、産地の団体・法人を募集する。
(関連記事)
・中国向け精米輸出施設を追加-日中で合意(18.05.10)
・中食・外食に大きな米消費拡大の可能性【藤尾益雄(株)神明代表取締役社長】(18.02.06)
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(1)養豚農家に寄り添い疾病を防ぐ クリニック北日本分室 菅沼彰大さん2025年9月16日
-
【石破首相退陣に思う】戦後80年の歴史認識 最後に示せ 社民党党首 福島みずほ参議院議員2025年9月16日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(6)2025年9月16日
-
国のプロパガンダで新米のスポット取引価格が反落?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年9月16日
-
准組合員問題にどう向き合うか 11月15日に農協研究会開催 参加者を募集2025年9月16日
-
ファミリーマートと共同開発「メイトー×ニッポンエール 大分産和梨」新発売 JA全農2025年9月16日
-
「JA共済アプリ」が国際的デザイン賞「Red Dot Design Award2025」受賞 国内の共済団体・保険会社として初 JA共済連2025年9月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道訓子府町で じゃがいもの新品種「ゆめいころ」を収穫 JAタウン2025年9月16日
-
山形県産「シャインマスカット」品評会出品商品を数量限定で予約販売 JAタウン2025年9月16日
-
公式キャラ「トゥンクトゥンク」が大阪万博「ミャクミャク」と初コラボ商品 国際園芸博覧会協会2025年9月16日
-
世界初 土壌団粒単位の微生物シングルセルゲノム解析に成功 農研機構2025年9月16日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(適用地域追加)NOSAI全国連2025年9月16日
-
農薬出荷数量は1.3%増、農薬出荷金額は3.8%増 2025年農薬年度7月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年9月16日
-
林業の人手不足と腰痛課題解消へ 香川西部森林組合がアシストスーツを導入 イノフィス2025年9月16日
-
農業支援でネイチャーポジティブ サステナブルの成長領域を学ぶウェビナー開催2025年9月16日
-
生活協同組合ユーコープの宅配で無印良品の商品を供給開始 良品計画2025年9月16日
-
九州・沖縄の酪農の魅力を体感「らくのうマルシェ2025」博多で開催2025年9月16日
-
「アフガニスタン地震緊急支援募金」全店舗と宅配サービスで実施 コープデリ2025年9月16日
-
小学生がトラクタ遠隔操縦を体験 北大と共同でスマート農業体験イベント開催へ クボタ2025年9月16日
-
不在時のオートロックも玄関前まで配達「スマート置き配」開始 パルシステム千葉2025年9月16日