グリーンへ出資「持続的営農」「環境負荷低減」へ取り組み加速 ヤマタネ2024年7月3日
ヤマタネはグリーン株式会社への出資により、同社と資本提携した。両社の関係強化により、持続可能な農業と環境負荷低減の両立を実現に向けた取り組みを加速する。
ヤマタネは、大正13(1924)年の創業以来「安全」「安心」「良食味」のお米を提供するため、全国の産地と連携し、強固な関係を構築。バリューチェーン全体を通して持続可能な社会の実現に取り組むことなどをサステナビリティ方針として定め、「地域コミュニティ及び生産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に向けた活動を推進している。
グリーンは、圃場に設置したIoTセンサーで収集した環境データ等を活用し最適な栽培方法をナビゲートするサービス「e-kakashi(イーカカシ)」を提供。また、栽培マニュアルの電子化により、生産者の経験と勘を見える化することで、栽培技術を次世代の農業者に継承することを目指している。さらに、植物科学を用いてデータから環境を読み解く技術を「自然の声を聴くテクノロジー」として研究開発に取り組むとともに、環境負荷低減に向けたプロジェクトにも多数参画。科学の力で持続可能な農業と環境負荷低減の両立に取り組んでいる。
「e-kakashi」は、収穫適期や病気・害虫のリスクを予測する機能を持ち、作業の効率化やリスク回避、品質・収量の向上をサポート。また、栽培マニュアルの共有が容易で、新たな作物への挑戦や複合経営の促進も期待され、収益の安定化にも貢献する。
ヤマタネは自らの産地ネットワークを活かし「e-kakashi」を活用した取り組みの普及活動を、グリーンはサービスの導入と技術面における支援を行う。今後、両社で具体的な協業の内容・条件等を定め、改めて業務提携契約を締結。提携を通じて、地域コミュニティと産地の発展に寄与し、「持続的営農」と「環境負荷低減」の実現に向けた取り組みを加速。産地と消費地双方に支えられた環境に優しい、豊かな社会づくりをめざす。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日