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2013.08.21 
超低温保存の精巣から子豚誕生 生物研など一覧へ

 (独)農業生物資源研究所(生物研)と麻布大学はこのほど、液体窒素内に保存した子豚の精巣をヌードマウスに移植し、発育した精巣から生きた精子を取り出し、これを注入した受精卵から正常な子豚を誕生させた。世界初の試みで、希少な家畜遺伝資源の保存・利用に応用できる基盤技術として期待される。

 家畜の遺伝資源の保存は、雄では成長した個体から採取した精子を超低温保存して行われている。しかし、医療研究に用いられる疾患モデル豚のなかには、幼若な時期の死亡率が高くて成体に達せず、次世代が得られないケースがある。このため、採取が容易な子豚の精巣を保存し、これから精子を得るための技術が求められていた。
 これまで、ヌードマウスに異種の動物の新鮮な精巣組織を移植し、採取した精子から産子に至ったのはウサギと豚のみ。今回は超低温保存した異種の動物の精巣組織から個体を再生した最初の報告で、実用に向けて精祖細胞(精子を生産する雄の生殖細胞である精細胞の前駆体)の利用性をより高めたものと評価される。


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