超低温保存の精巣から子豚誕生 生物研など2013年8月21日
(独)農業生物資源研究所(生物研)と麻布大学はこのほど、液体窒素内に保存した子豚の精巣をヌードマウスに移植し、発育した精巣から生きた精子を取り出し、これを注入した受精卵から正常な子豚を誕生させた。世界初の試みで、希少な家畜遺伝資源の保存・利用に応用できる基盤技術として期待される。
家畜の遺伝資源の保存は、雄では成長した個体から採取した精子を超低温保存して行われている。しかし、医療研究に用いられる疾患モデル豚のなかには、幼若な時期の死亡率が高くて成体に達せず、次世代が得られないケースがある。このため、採取が容易な子豚の精巣を保存し、これから精子を得るための技術が求められていた。
これまで、ヌードマウスに異種の動物の新鮮な精巣組織を移植し、採取した精子から産子に至ったのはウサギと豚のみ。今回は超低温保存した異種の動物の精巣組織から個体を再生した最初の報告で、実用に向けて精祖細胞(精子を生産する雄の生殖細胞である精細胞の前駆体)の利用性をより高めたものと評価される。
(関連記事)
・世界初、干ばつに強いイネ遺伝子発見 生物研(2013.08.08)
・小麦と米の豊凶3か月前に予測 農環研など(2013.07.22)
・「コシヒカリ」で出穂早める遺伝子特定 生物研(2013.07.03)
・超耐塩性イネ品種を開発 国際稲研究所(2013.05.27)
・トビイロウンカの遺伝地図作製 イネ害虫では世界初(2013.03.07)
重要な記事
最新の記事
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」 2025年水稲の実証試験で見えた効果 増収・品質向上に一役 北興化学工業2025年10月27日 -
高市内閣 農水副大臣に根本幸典氏、山下雄平氏2025年10月27日 -
26年産主食用生産量 711万t 別途、政府備蓄米を21万t買い入れ 農水省2025年10月27日 -
米価 5週ぶりに上昇 5kg4251円2025年10月27日 -
調製・品質管理を一元化 JAなすのの米麦施設サテライトシステム JA全農が現地視察会2025年10月27日 -
農山漁村への企業等の貢献活動 取組を証明する制度開始 農水省2025年10月27日 -
【役員人事】新社長に花田晋吾氏 クボタ(2026年1月1日付)2025年10月27日 -
【役員人事】クボタ(2026年1月1日付)2025年10月27日 -
「長野県産りんご三兄弟フェア」全農直営飲食店舗で27日から開催 JA全農2025年10月27日 -
「秋田県産 和牛とお米のフェア」宮城・東京・大阪の飲食店舗で開催 JA全農2025年10月27日 -
JAならけん協力 奈良県十津川村×北海道新十津川町「秋の収穫祭」開催2025年10月27日 -
富山県のショップ「越中自慢」約30商品が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月27日 -
【今川直人・農協の核心】農協による日本型スマート農業の普及(1)2025年10月27日 -
社会主義は消滅したか・・・否【森島 賢・正義派の農政論】2025年10月27日 -
植物由来素材ユニフォームで「着る循環」を社会実証 Team P-FACTSと連携 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月27日 -
「枝もの定期便」運営スタートアップ 株式会社 TRINUSへ出資 あぐラボ2025年10月27日 -
【人事異動】北興化学工業(2025年11月1日付)2025年10月27日 -
重信川クリーン大作戦に参加 井関重信製作所2025年10月27日 -
新潟県U・Iターン移住イベント「にいがたU・Iターンフェア2025」有楽町で開催2025年10月27日 -
高知で「未来型農業」始動 水耕栽培野菜を販売開始 アドインテ2025年10月27日


































