阿蘇の資源循環を未来につなぐ「黒川温泉 あか牛ファンド」設立2021年2月22日
黒川温泉観光旅館協同組合(熊本県阿蘇郡南小国町)は、南小国で生まれ育つあか牛に関わる広報活動や体験イベント、仔牛購入のための基金を募る「黒川温泉あか牛ファンド」を設立した。
南小国町産のあか牛
⿊川温泉では、地元農家と連携して、南⼩国町産のあか⽜を輪の中心にした資源循環の⽣態系を未来に継いでいく「つぐもプロジェクト」に取り組んでいる。その活動のひとつが「黒川温泉あか牛ファンド」で、あか牛ファンドの加盟店で対象のあか牛商品を食べることで、1食につき50円が事務局に寄付され、南小国町産のあか牛に関わる広報活動や体験イベント、あか牛(仔牛)の購入などに使われる。現時点で加盟店が提供しているあか牛は、南小国産のあか牛ではないが、少しずつ南小国産のあか牛を増やしていくための基金となる。
黒川温泉は、千年以上前から人の手で維持されてきた広大な草原が広がる阿蘇地域の奥深い山間地の南小国町にあり、あか牛の放牧や野焼きによる草原の維持、畜産や稲作に結びつく草原の活用、その景観や多様性の保全などの循環型農業や、江戸時代中期から続く黒川温泉などいくつもの地域資源が循環し、持続可能な生態系を形作っている。
つぐもプロジェクトでは、その景観や農業、観光の循環をあか牛を軸に次世代に継いでいくために南小国で生まれ育ったあか牛を、町内の旅館や飲食店で利用者に還元。地元と来訪者が一緒に進めるプロジェクトとして、観光客に黒川温泉の湯に浸かり、あか牛を食べてもらうことが地域の経済と雇用、文化を守り、継いでいく"次の百年へ"の一歩となると考えている。
年間約100万人が訪れる黒川温泉は、1986年から推進してきた温泉地の景観づくりが評価され、2009年版のミシュランガイド・ジャポンでは2つ星の評価を獲得。そのほか、グッドデザイン賞特別賞、第1回アジア都市景観賞などの賞を受賞している。
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