牛の遺伝資源提供「ジェネティクスサービス」開始 ファームノート2023年9月5日
酪農・畜産業界に特化したIoTソリューションを開発・提供するファームノートは、牛遺伝資源提供のためジェネティクスサービスを開始。北海道、本州、九州地区に流通拠点を構えることで、受精卵や精液などの遺伝資源を販売から購入までワンストップで実現したサービスを全国で展開する。
ジェネティクスサービスについて
ジェネティクスサービスは、約1900戸あるファームノートの生産者をつなぎ、遺伝資源の需要と供給のニーズを満たすもので、牛の育種改良を促進し、相互収益をもたらす仲介サービスを目指している。
これまで同社の牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」は、速やかな牛群改良を可能にすることで「どの牛を後継牛として残すべきか」の意思決定をサポートしてきた。ジェネティクスサービスは、判断情報に一歩踏み込み、受精卵の遺伝資源の提供も担うことで、育種改良までをワンストップで提供する。
酪農と畜産の垣根を越え、収益力向上を目指すため、両産業をデジタルで繋ぐ仲介サービスとして展開。既存の受精卵サービスとは一線を画し、データに基づいた信頼性が高いサービスを実現していることが特徴で、第一弾として和牛受精卵などの仲介サービスから取り組む。
ジェネティクスサービスの特徴は大きく3つあり、1つ目がデータに基づき、牧場の飼養環境に最適な受精卵を推奨すること。同社は牧場のオペレーション効率を高められる製品群や育種改良を支援するサービスを通じて、酪農のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化を推進してきた。具体的には、人工知能を活用した牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」や牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」など。すでに多くの個体情報をクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」で管理し、生産者の経営改善につなげており、その知見を受精卵サービスにも活かす。
2つ目がデータ管理を活かした受精卵管理体制の高度化。「Farmnote Cloud」上で管理することで、母牛がどのように生育されてきたかといった履歴も把握できる。
3つ目はファームノートに蓄積した分析結果から受精卵の購入や販売に関する有益な情報を提供すること。38万頭超の情報から最適な情報を提供することで、生産者の意思決定を支援する。
ジェネティクスサービスは、同社ウェブサイトまたは担当営業から購入したい受精卵について相談できる。今後、Farmnote CloudやFarmnote Geneで解析結果を元にリコメンドするサービスの提供を予定している。
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