「U-メディカルサポート」活用 家畜の遠隔死亡診断で実証実験を開始2024年3月11日
スカラコミュニケーションズとデザミスは、三井住友海上火災保険と3社で開発している牛の総合診療サポートツール『U-メディカルサポート』を活用し、愛知県農業共済組合(NOSAI愛知)とともに獣医師の業務効率化を目的とした遠隔死亡診断の実証実験を実施する。
「U-メディカルサポート」を使った家畜の死亡廃用共済手続きにおける
新たなプロセスのデジタル化を目指した実証実験
獣医師が各共済組合へ保険請求する際、家畜の死亡診断業務では、遠隔地など現地まで1日かけて移動する場合があり、本来注力すべき診療業務の時間が不足している。また、LINEなどSNSツールを活用し画像による遠隔死亡診断を試みたが、画像送信時に画像の位置情報が削除され、正確な遠隔死亡診断ができないなどの課題がある。こうした課題に対応するため、獣医師の業務効率化を目的とした遠隔死亡診断の実証実験をNOSAI愛知および愛知県内の農家と連携して実施する。
実証実験により、スカラコミュニケーションズとデザミス、NOSAI愛知の3者は、「U-メディカルサポート」を使った、家畜の死亡廃用共済手続きにおける新たなプロセスのデジタル化を目指す。この取り組みは、令和4年度から導入された画像による確認方法をさらに発展させるもの。従来、家畜の死亡廃用共済手続きに関する確認作業には、NOSAI職員(獣医師・事務)の現地での立ち合いを必要とされていたが、加入農家がGPSタグまたは特定の目印が施された牛の画像を送信することで、この手続きをオンラインで完結することができるようになった。
この新たなプロセスの導入により、登録後に画像のGPS情報が確認できる必要性や、登録画像の管理をどのように一元管理していくか等の新たな課題が浮上。「U-メディカルサポート」は、これらの課題に対応するため、画像アップロード時に位置情報を付与し、農家情報と連携させる一元管理機能を開発した。このシステムは、共済手続きの効率化と透明性を高めることを目的としている。
現在、このシステムの効果を検証するため、NOSAI愛知および加入農家数軒を対象に実証実験を実施す。デジタル化が共済手続きのスピードと正確性にどのように貢献するかを確認し、想定した効果が得られた場合、U-メディカルサポートの死亡診断機能に機能を追加する。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日
-
水稲は"白未熟粒"に加えて"不稔"にも警戒 果樹は長期的な樹種転換も検討 農研機構2025年6月30日
-
茨城県厚生連の赤字19億円超 「診療報酬の引き上げ必要」 24年度決算2025年6月30日
-
全国の「関係人口」 約2263万人 国土交通省調査2025年6月30日
-
夏休みの思い出づくりに「こども霞が関見学デー」開催 農水省2025年6月30日
-
随意契約米 全国4万6000店舗で販売2025年6月30日
-
7月の野菜生育状況と価格見通し はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ価格 平年下回る見込み 農水省2025年6月30日
-
再保証残高 過去最高の6兆9000億円台 全国農協保証センター2025年6月30日
-
【JA人事】JAみい(福岡県)平田浩則組合長を再任(6月27日)2025年6月30日
-
【JA人事】JAにしうわ(愛媛県) 新会長に井田敏勝氏2025年6月30日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(1)2025年6月30日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 岩手で開催 JA全農2025年6月30日
-
【役員人事】JA全農青果センター(6月26日付)2025年6月30日
-
第42回「JA共済マルシェ」を開催 令和6年能登半島地震・奥能登豪雨の復興応援 JA共済連2025年6月30日
-
福岡のいちじくレビュー投稿キャンペーン「博多うまかショップ」で実施中 JAタウン2025年6月30日
-
農福連携の現場に密着 YouTube番組「根本凪ノウフク連携中」配信 JAタウン2025年6月30日
-
【役員人事】農林中金総合研究所(6月27日付)2025年6月30日