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子牛価格 11年ぶり50万円下回る 黒毛和種2024年10月22日

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農林水産省は10月15日、24年度第2四半期の肉用子牛の平均売買価格を公表した。黒毛和種は11年ぶりに50万円を下回り、1頭49万8900円となった。

【野沢校正済】〈画像 黒毛和種の子牛〉(野沢)黒毛和種 子牛価格50万円切る 農水省-2_2.jpg

保証基準価格の56万4000円/頭を下回ったことから、その差額の6万5100円が生産者補給金として交付される。補給金が交付されるのは2期連続。

肉用子牛価格は2020年2月以降、コロナ禍での需要減退で枝肉価格が低下したことにともなって低下した。その後は枝肉価格の上昇に伴い回復したが、2022年5月以降、再び下落し、黒毛和種は23年の第2四半期に保証基準価格を下回り、21年ぶりに生産者補給金制度が発動した。

今年も下落傾向が続き、第2四半期で1頭50万円を下回った。

24年度の和牛枝肉価格は4-8月平均で前年同期比で▲5.5%(去勢和牛A4)と下落している。物価上昇の影響で和牛は小売り向けの引き合いが弱まっているという。

こうしたなか「肥育農家は生産意欲が弱い」(農水省)のが現状で、さらに飼料価格が高止まりしてコストもかかることから、子牛購入を控え、それが肉用子牛価格の低迷につながっている。

景気の低迷が肉用牛生産全体を厳しくしている。農水省は「需要拡大に力を入れているが、なかなか追いつかない状況」と話す。

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