家きんで検出された高病原性鳥インフルウイルス 4種類の遺伝子型に分類 農研機構2025年1月29日
農研機構は1月28日、2024年シーズン初期に家きんで検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスの特徴を発表。2024年10月の初発から11月末までの6週間に、家きんで発生した11事例から分離されたH5N1亜型HPAIウイルス計11株の全ゲノム解析を行い、4種類の遺伝子型に分類されることを明らかにした。
2024年シーズンの流行初期(10-11 月)に国内の家きんから分離された
HPAIウイルスの遺伝子型分類と発生分布
2024年シーズンは、10月17日に家きんでシーズン初となる高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生が報告され、1月22日までに家きん飼養施設で計42件発生している。
農研機構は、2024年10月の初発から11月末までの6週間に家きんで発生した11事例から分離されたH5N1亜型HPAIウイルス計11株の全ゲノム解析を行い、4種類の遺伝子型(G2d-0:8株、G2d-5、G2d-6及びG2c-13:各1株)に分類されることを明らかにした。
遺伝子型G2d-0は2021年シーズン以降、国内で4シーズン連続して検出。また、家きんの2024年シーズン初発に先立って9月30日に北海道の野鳥から検出されたウイルスも同型だった。これらのウイルスは2024年シーズンに渡り鳥によって運ばれてきたと推測される。
その他3種類の遺伝子型は、2024年シーズンに新たに同定された遺伝子型で、一部の遺伝子分節が国内外の野鳥で検出された鳥インフルエンザウイルスやHPAIウイルスに由来していた。これは、カモなどの野鳥集団で感染を繰り返すことで、HPAIウイルスに遺伝子再集合が起こった結果、新たに出現したと考えられる。
また、2024年シーズンに分離された遺伝子型G2d-0の代表ウイルス株について、鶏の自然感染経路である経鼻接種による感染実験を行ったところ、高い致死性を示し、病原性はこれまでのシーズンに分離された同型株と明確な差異は認められなかった。
なお、2024年シーズン11月までに分離されたウイルス株の推定アミノ酸配列解析の結果、代表的な抗ウイルス薬への耐性及び哺乳類でのウイルス増殖に関連する変異は見つかっておらず、これらのウイルス株が直ちにヒトでの流行を引き起こすリスクは低いと考えられる。
秋に国内で越冬する渡り鳥により持ち込まれたウイルスは、渡り鳥の間で春先に繁殖地へ北帰するまで保持され、渡り鳥の移動にともないウイルスも国内の各地に移動すると推察される。こうした状況を踏まえ、発生の低減に向けて、国内家きん飼養施設へのウイルス侵入防止対策の徹底と疾病の早期発見に一層努める必要がある。
重要な記事
最新の記事
-
【役員人事】農林中央金庫(4月1日付)2026年2月19日 -
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2026年2月19日 -
「安定価格が生産支える」米卸大手、木徳神糧 長期契約に前向き 損切りには含み2026年2月19日 -
農林中金 経常・純損益とも黒字に転換 JA三井リース損失分は523億円 第3四半期2026年2月19日 -
担い手コンサルコンペティション開く 優良5事例を表彰・発表 農林中金2026年2月19日 -
山ぶどう、バライチゴ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第377回2026年2月19日 -
金が上がると切り花の日持ちが短くなる【花づくりの現場から 宇田明】第79回2026年2月19日 -
生産者と事業者が会する輸出コラボイベント「GFP超会議」開催 農水省2026年2月19日 -
福井県産米「いちほまれ」「若狭牛」など20%OFF「年度末大決算セール」開催中 JAタウン2026年2月19日 -
環境DNAで特定外来生物アライグマを検出 新技術を開発 農研機構2026年2月19日 -
スマートフォンアプリ「MY YANMAR」をリリース ヤンマーアグリ2026年2月19日 -
「my防除」直播水稲栽培向け処方の提供を開始 バイエル クロップサイエンス2026年2月19日 -
災害時に温かい食事を提供 EVカー「走るキッチン元気くん」導入 グリーンコープおおいた2026年2月19日 -
豪雪地の食文化を関西へ「西和賀フェア」兵庫・川西で開催 岩手県西和賀町2026年2月19日 -
講演会「農業系地域バイオマスの循環利用:脱炭素化への期待」開催 岡山大学2026年2月19日 -
「脱炭素セミナー」長野県小布施町と共催 三ッ輪ホールディングス2026年2月19日 -
「mybrown」発芽玄米 むすびえ通じ全国のこども食堂へ寄付 オーレック2026年2月19日 -
離島の乳牛を救うデジタル診療 八丈島「ゆーゆー牧場」で遠隔診療の実証実施2026年2月19日 -
鮮度が価値になる包材「Freshee(フレッシー)」販売開始 廣川2026年2月19日 -
生産者と消費者300人が参集「パルシステム生消協」通常総会とフォーラム開催2026年2月19日


































