都会に農地・農業ある素晴らしさ見直す 11月2日を「都市農業の日」に制定2015年11月2日
日本記念日協会から11月2日を「都市農業の日」とする「記念日登録証の授与式」が、11月2日の「第44回東京都農業祭」(明治神宮宝物殿広場)開会式で行われた。
農業にとっては恵みの雨の中で迎えた「第44回東京都農業祭」の開会式では、4月に都市農業振興基本法が成立したことを受けて、「都市農業の多面的役割だけでなく、都心部に生きた農業があって市民生活を融合していることに意義がある」、「都市生活をさらに豊かにする文明史的役割を担っているのではないか」、などと来賓が挨拶した。
「記念日登録証の授与式」では、(一社)日本記念日協会加瀬清志代表理事からJA東京中央会須藤正敏会長へ、登録証が渡された。
加瀬代表理事は挨拶で「全国色々なところで記念日登録しておりまして、協会創立以来登録されたもののうち約3分の1の414件は農産物や農業関係の記念日」だと、日本に農業が浸透していることに触れた後で、「今後も記念日というのは毎年毎年やってくる。11月2日、(記念日があることで)都市農業のすばらしさを改めて見直してもらえるんだなと思っている」と記念日の登録を祝した。
須藤会長は登録証を受け取り、よろこびの声として大きく「うれしいです!」と心の内を述べた後で、11月2日が都市農業の日になった由来についての解説を行った。またこれからの展望について、「(都市農業の日のある)11月には東京のJAみんなが幟旗をたてて、都市農業の日月間として、礎になればいい」とした。
農業祭ではこの後、JA青壮年部による花デコ軽トラパレードの出発式が行われた。花や野菜でデコレーションされた軽トラは、JR新宿駅周辺をパレードする。
他にも農業祭では都内農産物の展示や販売コーナーが3日まで開かれる。
JA東京中央会の営農農政部島田幸雄部長は「都民に農業、農地がある重要性を知ってもらいたい」と話し、都市農業の日については、「見える形にすることで、みんなで気持ちを一つにしたものにしていきたいという想いがある」とした。
他に、これからの活動について「須藤会長は学校給食も大事に考えており、東京産の野菜を食べてもらう機会のない学童の子供たちに食べて知ってもらいたいと考えている。基本法の中には6つの多面的機能の役割があるが、それを一つずつ大事に形にして、実践していこうという想いがある。学校給食、市民農園、直売所、これらを消費者のみなさんに利用して頂いて、理解していってもらい、東京に農地、農業のあるすばらしさを味わってもらえれば嬉しい。そしていつか、都民の方から逆に『(都心部に)農地・農業があることが重要だ』と応援していただけるということになれば」と展望を語った。
(写真)都市農業の日を祝したくす玉、日本記念日協会加瀬清志代表理事(右)から登録証を受け取った須藤会長(左)、花デコ軽トラパレード出発式、賑わう農業祭、農産物の展示
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・11月2日「都市農業の日」制定 授与式は第44回東京都農業祭で (15.10.28)
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