営農管理システム「Z-GIS」が運用開始 JA全農2018年4月24日
JA全農は既報(JAcom2月20日付、新聞2月20日号)のように、営農管理システム「Z-GIS」(ゼット・ジー・アイ・エス)を開発してきたが、4月25日から運用を開始する。
農業者の高齢化や労働力不足で、地域の担い手に農地が集積し、ひとつの経営体が管理する農地が増加し、農地や作付け状況、作業計画、作業記録など、営農情報の管理が煩雑となり、担い手や生産法人にとって負担となってきている。
一方で、様々なデータを地理情報と結びつけて視覚的に表現するGIS(地理情報システム:Geographic Information System)の利用が農業においても進んできている。JA全農では、このGISを利用して多様な営農情報を管理する新たなシステム「Z-GIS」を開発してきたが、いよいよ本格的に運用を開始することとなった。
この「Z-GIS」は、ほ場の所有者や栽培作物、作業記録などのデータを入力すると、インターネット上の地図にその情報を表示させることができるシステムだ(図1参照)。
JA全農では、このシステムによって作業の効率化が図れるので、多くのほ場を管理する農家や農業法人、集落営農組織、JAなどへの普及をめざしていくことにしている。
◆「Z-GIS」のアプリの入手方法
「Z-GIS」の運営・サポートは(一社)農協協会(JAcom)がJA全農から委託され行うことになっているので、下記サイトで事前にユーザー登録を行い、同協会からIDとパスワードを入手し、下記サイトからPCや携帯電話などのデバイスにアプリをインストールする。
「お試し版の入手」:7月末まで使える「お試し版」が下記のサイトから入手できる。ただしお試し版は、クラウドストレージとユーザーサポートが利用できない。
ユーザー登録の詳細は下記のサイトから。(25日から)
https://www.jacom.or.jp/z-gis/
(上のバナーをクリックしてもユーザー登録画面へリンクします。)
◆営農管理システム「Z-GIS」の概要
1.機能・特長
(1)農家や農業法人、JAで広く使われている表計算ソフト「Microsoft Excel」を使用することで、「Z-GIS」への入力を簡便にするとともに、他のシステムとの連携を容易にしている。
(2)数多くあるほ場のなかから借地だけ表示する、作物名で地図を色分けするなど、様々な営農情報を地図上に表現することができる。また地番や品種などの情報をテキストで地図上に表示することも可能。
(3)地図のプリントアウト:営農情報を表示した地図は自在にプリントアウトすることができる。大判のプリンタがあれば、A1版やA2版への印刷も可能だ。
(4)クラウドストレージによるファイルの保管・共有:「Z-GIS」で作成したデータは、サービスに付属するクラウドストレージに保管するので、データはパソコン、スマートフォンなどのデバイスで利用することができる。
例えば「Z-GIS」の地図をスマートフォンで確認しながらほ場巡回を行い、その場で生育状況を記録するといった使い方が可能だ。
(関連記事)
・全農が目指す農業ICT(18.02.20)
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日
-
深作農園「日本でいちばん大切にしたい会社」で「審査委員会特別賞」受賞2025年9月18日
-
果実のフードロス削減と農家支援「キリン 氷結mottainai キウイのたまご」セブン‐イレブン限定で新発売2025年9月18日
-
グローバル・インフラ・マネジメントからシリーズB資金調達 AGRIST2025年9月18日
-
利用者が講師に オンラインで「手前みそお披露目会」開催 パルシステム東京2025年9月18日