SDGsの取り組み確認 JA改革の後押しを JA全国女性大会2019年1月24日
・600人が交流深める
JA全国女性大会が1月23、24の両日、東京都内のホテルで開かれた。JA女性組織の活動体験報告やフレミズの作文コンクールの最優秀賞発表、事例発表、記念講演などのほか、第64回目となる今回の大会では、今年度から始まる3か年計画を決めた。
(写真)ワードルカフェで交流を深めるA女性部の仲間たち
大会宣言ではSDGsへの取り組みを掲げた。JA女性組織、フレミズなど、全国から約600人が参加し、交流を広げた。なお来賓で吉川貴盛農水大臣が出席し、「女性が活躍しているところは農業が活発になっている」とJA女性組織にエールを送った。
今回の大会のスローガンは「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆」。JA女性組織協議会の川井由紀会長は主催者を代表して「伝えること」と「対話」の重要性を強調。「JA女性綱領のように、食と農による住みよい地域社会をつくり、それを次代に伝えることが大切。対話は意見の対立ではなく、話し合いによって新しい価値をつくっていくことだ」と話した。また国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)と絡め、これまでJA女性組織が取り組んできた活動とのつながりを指摘した。
体験発表では、全国6ブロックの代表が、それぞれJA女性部の活動を紹介。また「フレミズ活動"わたしの一歩"作文コンクール」で最優秀賞を受賞した熊本県JA阿蘇女性部高森支部の工藤寿恵さんが「出会いに感謝、そして挑戦」で発表。2年前の熊本地震の時、佐賀県のフレミズから送られた支援物資の段ボールに「頑張れ熊本! 頑張れ高森」と書いてあったことを紹介し「涙が溢れ出てきました。絆が刻まれ宝物です」と出会いの大切さを話した。
次期3か年計画では、(1)食を守る、(2)農業を支える、(3)地域を担う、(4)仲間をつくる、(5)JA運営に参画する、などを確認するとともにSDGsに取り組むことを決めた。川井会長は「私たちピーク時には344万人いたJA女性組織のメンバーは現在54万人。しかし54万人いるということはすごいパワー発揮が期待できる」と、女性の奮起を促した。
記念講演では、国際連合広報センターの根本かおる所長が「SDGsを自分事化して世界を変えるアクターに」で話した。同所長は、世界の貧困と差別の実態を紹介。また食糧不足が懸念される地球規模の気象変動に触れ、「自然と向かい会っているJAウーマンのみなさんが自分のこととして考え、行動して欲しい」と訴えた。
なお2日目は、日本生協連、茨城県JA水戸青年部、山口県JA山口美祢女性部の事例発表、ワールドカフェによる班別協議を行った。
最後に大会宣言を採択し、(1)新たな3カ年計画の実践、(2)JAの自己改革の後押し、(3)SDGsの理解を深め、食と農を基軸とした活動の充実を掲げた。
※吉川大臣の「吉」は正式には異体字です。
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