聖心女子大で今年も寄附講座 JA共済連2019年4月10日
農からの社会再生を学ぶ
JA共済連の寄附講座は、2012年度から実施している早稲田大学に続き、18年度から聖心女子大学で開講。今年が2年度目となる同大学では、新年度の授業がスタートした4月8日に寄附講座の初講義が行われた。定員を超えたため一部抽選で選ばれた30人の学生のうち約半数が新入生。やや緊張した面持ちで受講していた。
定員いっぱいの30人の学生が受講した初回講義。
JA共済連と聖心女子大学は、農業の持つ可能性・地域社会とのつながり・役割などについて考える機会を提供するため、2018年度から3年間継続して寄附講座を開講する。2年目の19年度は沼田真一・早稲田大学社会科学総合学術院非常勤講師による「グローバル共生研究Ⅷ JA共済寄附講座・農からの社会再生」を開講した。
沼田講師は専門の「社会デザイン」の立場から「農」をテーマに、各分野の専門家をゲストに招き、講義とディスカッションによる授業を行う。
その中にはJA共済の源流となった賀川豊彦の研究者、篠田徹・早稲田大学社会科学総合学術院教授による「農と社会・賀川豊彦の世界」や、希望者で行う1泊2日のスタディーツアー「農と生活とアート」の開催場所、新潟県松代(十日町市)をフィールドに研究する清水健太氏による講義など多彩な授業を予定している。
JA共済連の早水徹経営企画部長は開講あいさつで、JA共済の源流である賀川豊彦の三愛主義(神を愛す・土を愛す・隣人を愛す)を取り上げ、「土」が、母なる大地や食料を生む農とその共同体を意味するが、現在、農業・農村を支える人たちの高齢化などさまざまな問題に直面していることを指摘。その解決のためにどうすればよいかを「自分の頭で考えてほしい。この講座を世の中、地域、自分たちがどう生きていくかを考える切り口としてほしい」と期待を込めて学生たちに語りかけた。
なお、4月10日には早稲田大学でのJA共済連寄附講座の本年度初講義が行われる。
開講あいさつで当寄附講座の趣旨を語りかける早水徹JA共済連経営企画部長。
重要な記事
最新の記事
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日
-
中国CHERVON社と代理店契約 EGO製品の国内販売を開始 井関農機2025年6月17日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年6月17日
-
戦後80年にできることは?情報誌『のんびる』7・8月号受注開始 パルシステム連合会2025年6月17日
-
千葉県成田市に初出店「カインズユアエルム成田店」2025年秋オープン2025年6月17日
-
女子栄養大生が開発「レモン香る油淋鶏弁当」発売 コープデリ2025年6月17日
-
国産ジビエ認証施設に埼玉県「桜東風sakuragochi 皆野ジビエ加工場」認証 農水省2025年6月17日
-
国産いちごと砂糖だけ「かき氷シロップ いちご」6月下旬から取り扱い開始 生活クラブ2025年6月17日
-
高温期に向くバラ咲き トルコギキョウ新品種を発売 サカタのタネ2025年6月17日
-
岩手県の産地直送レタス使用「モスの産直野菜フェスタ」岩手県で開催 モスバーガー2025年6月17日
-
マーガリン不使用「しっとり食パン(生クリーム使用)」新登場 パルシステム2025年6月17日
-
バンダイとコラボ「雪印メグミルクミニチュアチャーム~100周年記念~」発売2025年6月17日
-
イオングループが随意契約で調達「政府備蓄米」ネット予約販売 ミニストップ2025年6月17日
-
「自然派Style万能つゆ」にリユースびん採用 使って、洗って、戻して、資源循環2025年6月17日
-
日本農薬 ゲント大学、Tech Laneと覚書締結 持続可能な農薬・作物保護資材を研究開発2025年6月17日
-
千葉県市原市 特産の梨で担い手確保・育成へ 20日から研修生募集開始2025年6月17日
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日