国産ブロッコリーをコンビニなどへ供給-全農2020年3月27日
JA全農は実需者ニーズにもとづくバリューチェーンの構築に向け、輸入シェアの高い野菜の国産への切り替えや、業務提携先との連携による産地リレー型契約栽培の拡大などの取り組んでいる。
花蕾の大きな品種で産地作り
ブロッコリーは輸入が約37%とシェアが高いことから、国産への切り替えに向けてJA全農は輸入品の価格に対抗できる花蕾の大きな品種の契約栽培を生産者に提案し、実需者と結びつける産地づくりを進めている。
市場流通している通常のブロッコリーは花蕾が11~12cmだが、全農が提案した品種は18cmと大きい。現在、東北から九州までの15県で栽培しており、コンビニエンスストア(セブンイレブン)のサラダやサンドイッチ向けに販売しているほか、量販店(ダイエー)向けにカレーやチャーハンなどの加工原料として茎も使った「ブロッコリーライス」を供給している。地域の学校給食向けなど冷凍商品化にも取り組んでいる。
また、業務提携先の加工・業務用野菜の実需者と連携し、食味を追求したプライベートブランド商品として国産カボチャの生産振興も行っている。令和元年度は東北を中心に7県16JAで栽培。面積は30haとなった。播種前契約による収入の安定、品質に応じた価格加算設定による生産者手取りの向上、鉄コンテナ出荷による労力軽減など生産者メリットにつながる取り組みだ。
今後は、産地を北海道、関東、中国にも拡大し全国で作付け面積100haをめざす。JA全農青果センター神奈川センターを拠点に効率的な集荷・供給体制も整備する。
米では大手回転すしチェーン(スシロー)や加工米飯メーカー向けに、JAと連携して多収品種「ほしじるし」、「ゆみあずさ」などの契約栽培を生産者に提案。元年産では一般銘柄も含めて3万t(44道府県)を取扱う見込み。2年産は5万tの取扱いをめざす。
重要な記事
最新の記事
-
需要に応じた生産とは何なのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月28日 -
【人事異動】JA全農(12月1日付)2025年10月28日 -
農水省「環境負荷低減の見える化システム」JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携2025年10月28日 -
栃木米「トーク de ス米(マイ)ルフェスタ」開催 JA全農とちぎ2025年10月28日 -
中畑清氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」太田市で開催2025年10月28日 -
次世代経営人材の育成へ 「JA経営マスターコース」の受講者募集を開始 JA全中2025年10月28日 -
大学×企業×JA 群馬を味わう「産学連携パスタ」開発 高崎商科大学2025年10月28日 -
稲の刈り株から糖を回収 ほ場に埋もれる糖質資源のアップサイクルへ 農研機構2025年10月28日 -
庄内柿の目揃い会を開く JA鶴岡2025年10月28日 -
卒業後サポートも充実「亀岡オーガニック農業スクール」第三期募集開始 京都府亀岡市2025年10月28日 -
野菜販売や林業機械パフォーマンスも「第52回農林業祭」開催 大阪府高槻市2025年10月28日 -
京都各地の「食」の人気商品が大集合「食の京都TABLE」開催 京都府2025年10月28日 -
HACCP対策 業務用「捕虫器 NOUKINAVI+ 6803 ステンレス粘着式」発売 ノウキナビ2025年10月28日 -
100年の想いを一粒に「元祖柿の種 CLASSIC」30日に発売 浪花屋製菓2025年10月28日 -
令和7年度自治体間農業連携先候補者を選定 大阪府泉大津市2025年10月28日 -
農と食の魅力発見「東京味わいフェスタ」丸の内・有楽町・日比谷・豊洲の4会場で開催2025年10月28日 -
南都留森林組合と「森林産直」10周年「パルシステムの森」を提起2025年10月28日 -
中古農機具「決算セール」全国30店舗とネット販売で開催 農機具王2025年10月28日 -
越冬耐性の強い新たなビール大麦 品種開発を開始 サッポロビール2025年10月28日 -
だしの力と手づくりの味を学ぶ「手打ちうどん食育体験」開催 グリーンコープ2025年10月28日


































