さびしく棚田の田植え コロナ禍で応援得られず こども農学校も「休校」2020年5月18日
今年の棚田はさびしい田植えになった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、子どもの体験農業や棚田オーナーなどによる田植え作業ができず、JAや市町村の職員が代役を務めることになった。大型連休中に見込んだ帰省者の労力も当てが外れ、田植えが長引いている。
大型連休中の棚田の田植え(愛知県新城市「四谷の千枚田」)
愛知県新城市で「四谷の千枚田」で知られる棚田。同市の観光地ともなっており、5月の大型連休中は、県外などから帰省した子どもたちの田植えの手伝いでにぎわうが、今年は様相が違った。数アールほどの階段状の棚田で作業しているのはお年寄りばかり。
JA愛知東は、棚田の保全と食農教育を兼ねた「こども農学校」で、小学校3~6年生が6枚ほどの田んぼで米作りをしているが、今年は取りやめた。代わりにJAの職員が田植えをした。「今年16年目で、これまで最も多い67人の申し込みがあったのに」(同JA組合員課)と残念がる。
棚田オーナー制が定着している長野県千曲市の「姨捨の棚田」も、運営の見通しが立っていない。田植えは5月30日の予定だが、前後3日間で同市農林課の職員を中心に作業することになりそう。県内のオーナーの応援も得て、同市の「棚田貸します制度」による水田が2.2haの田植えを行う予定。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日