果樹の盗難抑止に効果 システム導入で被害8割減 JA南アルプス市2020年6月9日
サクランボやブドウなど高級フルーツの産地、山梨県のJA南アルプス市は、長年悩まされてきた果実の盗難被害の対策として開発した「果樹盗難抑止システム」で被害件数の減少に成果を上げている。

同システムは、果樹園への不審者の侵入を感知し、サイレンなどで警告するもので、同JAが取引業者と共同で2018年に開発した。園地に直径30メートルの範囲を360度監視できる赤外線センサー機器を設置し、侵入者を感知すると警告音と赤色灯で警告し、即座に園主へメール通知が届く。この効果で、被害件数が以前よりも70~80%以上減少するなど確実に成果を残している。
今年は、サクランボの本格的な収穫期前の5月28日、JAの営農指導員が申し込みのあった組合員の園地を訪れ、機器を設置した。同JAによると、今年は天候が安定しており、豊作傾向にあることから、申し込み数も多いという。
同システムの利用はサクランボの時期が最も多く、ブドウの「シャインマスカット」やスモモの「貴陽」など、高級品種の収穫期にも多く利用されている。
JA営農指導部の手塚英男次長は「1年かけて栽培してきた果実の盗難は、本当に心が痛む。同システムを設置することで、1件でも盗難を減らしたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日