新型コロナ禍の農畜産物応援 消費プロジェクトが好評 JAおおいた2020年7月2日
JAおおいたは、新型コロナウィルス対策の影響で消費が低迷する管内の農産物の消費を拡大するため、JA職員や市長村など関係団体が購入を協力する「生産者応援キャンペーン」を各事業部で実施している。
生産者応援キャンペーンで販売した本格麦焼酎「西の星」とトルコギキョウのミニ花束
同キャンペーンは北部事業部営農企画課が実施した「第1回JAおおいた(北部)農家応援プロジェクト」を皮切りにスタート。同課は、特別に準備した「すき焼きセット」と「しゃぶしゃぶセット」のチラシを作成し、JA・連合会職員や同JA管内の市町村、大分県北部振興局など関係団体に注文書と合わせて配布し購入協力を求めた。
特別商品は、県内の畜産と、味一ねぎ、白ねぎ農家を応援するため、すき焼き用豊後牛400gと大分県産白ねぎ2本の「すき焼きセット」と、しゃぶしゃぶ用豊後牛400gと大分味一ねぎ1束の「しゃぶしゃぶセット」でいずれも3500円(税込)で販売。4月24日から4月30日の申込期間で予想を上回る662セットの注文があった。
好評を受けて行った第2弾は、麦生産者と花き農家の応援としてギフトにもなる「サンクスセット」を企画。地元企業の三和酒類が宇佐産大麦「ニシノホシ」を使った本格麦焼酎「西の星」(900ml 20度)と、大分県北部で栽培されているトルコギキョウのミニ花束のセットを2500円(税込)で売り出し、5月25日から6月3日まで申し込みを受け付けたところ、257セットの購入があった。父の日としてのプレゼントや外出自粛で会えない両親や知人へ感謝の気持ちを伝えるプチギフトとして好評で、希望先の送り先への発送も受け付けた。
北部事業部営農企画課の職員は「今回のサンクスセットはたくさんの方の協力があって実現した。このプロジェクトを通して農家さんへの感謝の気持ちを改めて実感するきっかけとなれば」と話す。北部事業部は、「第3回農家応援プロジェクト」として北部事業部は、バーベキューセットを予定している。
これに続き、JAおおいた東部事業部が企画した「生産者応援キャンペーン」も、豊後牛と小ネギにスポットを当て、キャンペーンを実施。豊後牛しゃぶしゃぶ用400gと、味一ねぎ・べっぴんねぎを1束ずつセットにした「ねぎしゃぶセット」(3500円・税込)をメインに、サーロインステーキや焼き肉用ロース肉などを販売。JA・全農職員と同JA管内市町村、大分県東部振興局、管内組合員などにチラシを配り、5月下旬から6月10日まで注文を受け付けたところ、全種類合わせて636パック分の注文があった。
同キャンペーンを企画した担当職員は「JAで例年の夏に行っていた催事も中止となり、豊後牛の販売機会が減っていた。管内の農畜産物も新型コロナウィルスの影響を受けており、農産物消費の力になれないかと思い企画した。地元の農産物のおいしさを味わってほしい。第2弾も企画していきたい」と意気込んでいる。
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