和歌山のたねなし柿で秋バテ予防 ジャパニーズスーパーフードに認定2020年9月16日
JAグループ和歌山の柿消費拡大対策事業協議会は9月15日、栄養価の高い柿の新たな魅力を発信するため、“秋バテ”予防を目的とした新プロモーション「beauty & health KAKI RESCUE」を始めた。
和歌山の「たねなし柿」
和歌山の「たねなし柿」は、甘くてまろやかな口当たりが人気。四角張った扁平形で、全国で最も多く栽培されている品種でもある。中でも10~15日程度早く熟す「刀根早生柿」は、たねなし柿の早生品種で生産量が一番多い品種で、露地栽培の中で一番早い時期に出荷される極早生品種の「中谷早生柿 (なかたにわせがき)」は、9月上旬から出荷が始まる。
柿は健康機能として「抗酸化作用」があり、様々な疾病に関連する酸化ストレスを抑制する機能性物質として注目を集めている。また、水溶性の抗酸化物質であるビタミンCと脂溶性の抗酸化物質であるビタミンA、カロテノイドが含まれ、多量に含まれるポリフェノールも抗酸化力を発揮。さらに、柿に含まれるグルコース糖質の中でもグルコースは生体の基本的なエネルギーで、脳にとって必要不可欠な栄養素となる。糖質を嫌う風潮もあるが、柿に含まれる低分子の糖質は吸収性が早く、エネルギーになりやすいという。
"秋バテ"は、夏の暑さが和らぎ、秋を迎える頃にあらわれ、1日の気温の寒暖の差による自律神経の変調が起こす食欲不振、倦怠感、睡眠不足、肩こりなどの症状。古くから、「柿が赤くなれば、医者は青くなる」と言われ、夏を越えて秋を迎える頃に、果実が成熟し食べられることから、柿は夏の暑さにバテた体にタイミングよく栄養を供給できる果物とされてきた。
2020年7月には日本スーパーフード協会からジャパニーズスーパーフードとして認定されるなど、その栄養価の高さで評価されている。
柿について、近畿大学農学部の米谷俊教授は「柿に含まれる低分子の糖質は吸収が早いためエネルギーになりやすく、秋バテの体の回復が期待できる」という。また、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントを務めたエリカ・アンギャルさんは「体とともに過酷な夏を乗り越えた肌も秋バテになることがあると考えられる。そんな時に抗酸化成分がたっぷりと含まれた柿は肌の秋バテを予防するためにもぜひ食べていただきたい」とコメントしている。
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