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【第67回JA全国女性大会】JA拠点に支え合う活動 地道に 活動体験発表・記念講演2022年1月24日

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1月19日に開催されたJA全国女性大会では地区代表に選出された6名から令和3年度JA女性組織活動体験発表が行われた。

【第67回JA全国女性大会】JA拠点に支え合う活動 地道に 活動体験発表・記念講演

【東北北海道地区】
◎S(そうま)D(だいすき)Gs(ガールズ)発掘大作戦
青森県・JA相馬村女性部 佐久間結華里さん

地域の小学校に赴任した先生が農業体験学習を女性部員に提案、かつて行われていたりんご体験学習を復活、継続させるために、学校、保護者、JA、女性部、青年部とコミュニティの層を厚くすることに取り組んだ。体験学習は春の受粉から摘花、袋掛け、収穫まで6工程を体験する。

剪定した枝での鯉のぼりづくりや、収穫したりんごを使ったお菓子教室などへ活動が広がり、昨年はコロナ禍でも、子どもたちの声に押されて感染対策を徹底して実施した。

子どもたちからは「りんご農家になってみたい」という声も出た。新たな女性部の芽を育てようと体験学習に参加した子どもたちの母親に声をかけ、リモートでの女性部チャネルへの参加が広がっている。改めて地域コミュニティのつながりが大事だと感じ、活動の継続をめざしている。

【関東甲信越地区】
◎こんな時だからこそ!!
山梨県・JA梨北女性部 齊藤けさ子さん

新型コロナ感染症が広がるなか、できる範囲での活動を追求、第一歩としてSDGsを勉強し日常生活のなかでモノを大切にすることや、郷土の味を引き継ぐことなどがSDGsにつながることなどを学んだ。

女性部員以外でも活動に参加できないかとの声が寄せられ、部員以外の人も交えた集いの場をつくった。レジ袋の有料化にともない「簡単に持ち歩ける「あずま袋」づくりなどを行ったところ、男性の参加も。

参加者の声を取り入れた活動内容を考え、回を重ねるうちに、女性部に13人が入部し34人から47人となる大きな成果をあげた。

集いの場「ふうせんかずら」の活動は一冊の資料集に。特産のそばを使った伝承料理「そばいなり」や、出荷できずに畑の隅に捨てられた野菜を使った料理づくりで食品ロス削減に取り組んだ。これからもSDGsを意識した活動を続けたい。

【東海北陸地区】
◎つくろう! つなごう! つながりを
岐阜県・JAひだ古川地区女性部 谷口孝子さん

地域唯一のAコープ店閉店を機に、生活文化活動の拠点にできないかとJA支店長に相談し、その紹介で絵画や写真、手芸をしている人たちがつながり作品を展示する場として再出発。メンバーには男性もいて、集落地区の集会で金銭的な支援を呼びかけ、持っている技術でリフォームした。 作品を見に来た人たち同士で会話が弾むふれあいの場になり、「JAサロンのぶかるちゃー」と名づけた。展示作品の入れ替えを地域住民が楽しみにするようになり、助け合い組織がミニデイサービスの場として活用することも。女性部の目的別組織であるコーラスグループの練習を再開し、JAサロンでの発表会をめざしている。

「JAを拠り所として地域住民が協同で企画することは、個人と社会をつなげ、お互いに支え合い助け合う関係性を育むこと」と活動の意義を強調した。

【近畿地区】
◎地域で輝く女性パワー
大阪府・JA茨木市女性会 秋田明美さん

コロナ禍のなか、「集まる活動」から「集まらなくてもできる活動」へ意識を変える試みをした。一例が山間部支部の会員へのレモンの苗木の配布。会員同士は成長具合をラインで情報交換し、同時いお互いの近況も報告し合うなど「新しいつながり方を発見できた」。また、「おにぎりキッズコンテスト」や「手づくりマスクコンテスト」も実施、集まらなくてもできる応募形式とした。

一方、JA役員との意見交換会は5~6人のメンバーのなかに役員が入り井戸端会議のようにざっくばらんに話せる「ワールドカフェ形式」とした。役員から今後のJA運営に女性の意見が不可欠であることや、そのために正組合員になることが必要との話を受けて、女性正組合員が25名も増え女性総代も11名から31名に増えた。

こうした成果を生んだのもワールドカフェ形式で意見実施したことであり、今後も継続する。「その日が待ち遠しい」。

【中国四国地区】
◎一人一人の声を大切に
岡山県・JA晴れの国岡山岡山東女性部 山陽支部右遠皇子

活動拠点「えがおの部屋」では料理教室や、野菜づくり講習会、味噌加工などさまざまで「知識のおすそ分け」の場になっている。モットーは「一人一人の声を大切にしよう」。月1回の活動では、子どもたちとのおにぎりづくりや、中学校のトイレ掃除の支援活動などへ地域へ広がっていった。

コロナ禍で部員の間には不安が広がったが、手分けしてマスク作りに取り組み、必要としている人への配布活動もした。そのなかで、子どもたちの心を支えようと、シンボルとして「シトラスリボン」づくりに取り組み、「お帰り」「ただいま」と言って迎えられる地域となる願いを込めて小学生に送った。

また、女性部だより「あしたば」も発行。部員おすすめの本、音楽の情報など顔が見えなくてもつながる媒体となっている。地元大学生への食料支援活動も実施。SDGsは身近な活動そのものだと実感している。

【九州地区】
◎あぐりくらぶの挑戦!
福岡県・JA糸島女性部 平野美代子さん

地域の食と農の伝承を通じて女性部活動を応援する「あぐりくらぶ」を発足。郷土料理の講習会や、農業高校との6次産業化の取り組み、捨てる野菜で作るエコクッキングなどの活動を展開してきた。

耕作放棄地問題にも取り組み、草刈りや耕うん作業で再生した農地でニンニクやコンニャク芋などを作付け、地域への啓蒙活動にもつながった。

活動拠点としてJAが「食育研修センターいきいき」を開設、女性部の活動として糸島産の大豆・米を使った味噌加工などを行うなどの活動も展開している。

コロナ禍で活動が縮小するなかでも、JAから甘酒アイスのための甘酒づくりを依頼された。試行錯誤を繰り返すなか、地元の酒造メーカーの協力を得て完成させた。「地域に女性部活動を発信することで多くの方々の協力が得られている」という。

【フレミズ活動 わたしの一歩作文コンクール入賞作品】

令和3年度のフレッシュミズ作文コンクールで最優秀賞に選ばれたのは宮崎県・JA延岡女性部フレッシュミズの甲斐亜季さん「フレミズ活動で地域を元気に」。甲斐さんは支部でミレッシュミズ組織を立ち上げようと初代会長に手を挙げ、JA職員と活動を始めた。活動内容と人集めに悩みながらも回を重ね、周囲も食や農に関心を持っていることが分かってきた。今後も活動の充実に取り組むが、会員を増やすことだけでなく、希薄になっている人と人との絆や、つながりの復興、地域活性化への貢献といった視点が大事なことに気づいたと作文で強調している。

〈優秀賞〉
○長野県・JAみなみ信州女性部フレッシュミズグループ「RAKUMI」伊坪陽子さん
○鹿児島県・JA鹿児島みらいフレッシュミズ 守屋宏美さん

〈優良賞〉
○秋田県・JA大潟村フレッシュミズ 佐々木夕子さん
○山形県・JAてんどう女性部フレッシュミズ部会 小野香奈さん
○大阪府・JAいずみのフレッシュミズ「いずみん」 藤田由紀さん
○福岡県・JAふくおか八女フレッシュミズ 中島麗子さん
○熊本県・JA阿蘇フレッシュミズ 後藤智子さん

【創立70周年記念講演】意味のない苦労はない いつか強さに結びつく

NPO法人地球のステージ代表理事・心療内科医桑山紀彦さん

NPO法人地球のステージ代表理事・診療内科医桑山紀彦さん

「地球のステージ」とは医者としてアフガニスタンの難民キャンプやミャンマーなどで支援活動をして出会った現地の子どもたちのたくましく生きる姿を歌と講演で伝え、全国の学校現場を中心に回っている組織。桑山氏は東日本大震災で名取市で開いていたクリニックが津波被害にあう。直後から24時間診療を続けるかたわら、被災した地域住民の心のケアを続ける。

記憶と感情がばらばらのままでは心を病むため、「つらいかもしれないがしっかりと記憶を取り戻し語っていけるようになることが大事」だという。そのために絵を描いたり、粘土で当時の光景を再現したり、がれきで音楽を創造したりなどの活動を子どもたちとともにやってきた。

映画づくりも行い、大人はまだ誰も行きたがらなかった海へ出た。「海ってきれいだ。見れば前向きになれる」と小学生が話す。記憶を整理し話すことが心のケアになり、また、防災や減災につながる。なぜなら、津波で倒れた地元の石碑には「地震が来たら津波に用心」と書いてあったが、石は語らない、だから、「語っていかなければならない」と命の語り部となることを大切にしているという。

講演の最後に途上国の子どもたちの姿や、被災地での復興などに「いろいろな苦労には意味がある。人は学び強くなっていくと思う」と語った。

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