第4回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングinあぐラボを開催 具体的な操作、活用方法を紹介 JA全農2023年3月27日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は、3月17日に「第4回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングinあぐラボ」を東京・大手町のAgVentureLabで開催した。今回は2022年度最後のWEBミーティングということで、Z-GISとザルビオの操作、活用方法の復習と、2022年12月から行われているZ-GISとザルビオの初級者向け操作講習会を踏まえ、より踏み込んだ内容も含めてZoomとYouTubeで同時配信された。同ミーティングでは、Z-GISについては作付計画の作成、ザルビオについては可変施肥マップの作成を中心に説明が進められた。
司会をする岡本課長代理
同ミーティングでは、JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課の岡本課長代理が司会を行い、「今年度最後のWEBミーティングなので、Z-GISとザルビオの復習という内容で送る。また、過去に行った操作講習会を踏まえてZ-GISとザルビオの『中級編』としての使い方、活用方法についても説明する。」と述べた。
続いて、AgVentureLabの細野氏が同ラボについて、「次世代に残る農業を育て、地域の暮らしに寄り添い、場所や人をつなぐこと」をコンセプトに、食と農と暮らしに関わる社会課題を解決するスタートアップを支援するために活動していることと、スタートアップの事業を加速させるプログラムであるアクセラレータープログラムの紹介を行った。また、学生向けのビジネスプランコンセプトである「JUMP(JA University "MIRAI" Pitch-Contest)」についても紹介が行われた。
WEBミーティングの内容は下記の通り。
◎Z-GISの機能強化、作付計画の作成
4月に予定しているアップデートで、ザルビオとの連携機能が強化されることについて紹介された。現在でもZ-GISとザルビオは連携可能だが、Z-GISからの圃場の追加・削除・変更等の操作は、ザルビオのアカウント内における「Z-GIS管理用」の農場のみが対象であることや、連携できる対象作物が水稲と大豆のみといった制約がある。同アップデートにより、任意の農場について連携できることや、対象作物が麦や園芸作物にも拡大されることが説明された。また、従来ではZ-GISとザルビオを連携させる場合、Z-GISのシートは作物ごとに分ける必要があったが、シートが統合されることも伝えられた。さらに、ほ場名は必要なものの、空のほ場についても登録ができるようになることが伝えられた。
ワークシートについても、利便性が高められることが紹介された。現在はブラウザを立ち上げてZ-GIS公式ホームページにアスセスし、必要なワークシートをPC内にダウンロードする必要があるが、同アップデートによりZ-GISのアプリのみでワークシートがZ-GISクラウド(Z-GIS専用のクラウドストレージ)にダウンロードできるようになることが伝えられた。
Z-GISを使った作付計画の手順として、ほ場の形に合わせたポリゴン(多角形)を作成、Excelでユーザーが管理項目を必要に応じて追加、変更して、各ほ場の管理項目を入力するだけで作成可能なことが説明された。さらにZ-GISの魅力として、ほ場の管理項目が地図で簡単に可視化できることが伝えられた。また、Z-GIS公式ホームページで公開、ダウンロード可能な「ワークシート例1(水稲生産履歴)」に作付計画に必要な項目が多く含まれているので、是非活用してほしいと伝えられた。
はじめようスマート農業キャンペーン
◎ザルビオを活用した可変施肥マップの作成
ザルビオは、毎日撮影される衛星画像をAI(人工知能)が解析することによって、圃場の地力や作物の生育状況を把握することができる。同ミーティングでは、作物登録を行うとおおよその作期が自動表示されるため、どのタイミングで追肥を行うか、いつ頃に資材を注文すればいいか考えるのに役立つと伝えられた。加えて、ザルビオの病害アラートによって病害ごとのリスクを可視化できるため、農薬の選定や防除の判断にも役立つことも伝えられた。
施肥マップについては、地力の強さを色で示す地力マップ、作物の生育状況を色で示す生育マップを基にして作成できることが紹介された。さらに、肥料の種類、液体肥料の場合は希釈倍率、均一施肥を行うか可変施肥を行うか選択することで、ザルビオが散布する肥料の量を自動で計算してくれることが説明された。また、対応したスマート農機であれば、ザルビオで作成した可変施肥マップをスマート農機に読み込ませて可変施肥を行うことができると伝えられた。
茨城県で行われた実証実験についても紹介があり、ザルビオの可変施肥マップを活用することで、均一施肥のときよりも収量の増加が実証できたことが伝えられた。また、収量のムラについても可変施肥によって収量の均平化が実証できたことが伝えられた。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年9月3日
-
【農協時論】小さな区画整理事業 生産緑地保全と相続対策の要に JA東京スマイル 眞利子伊知郎組合長2025年9月3日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【注意報】ねぎ、キャベツなどにシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年9月3日
-
【注意報】いちごに炭疽病 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の仕上げ防除 カメムシ対策は必須 暑さで早めに対応を2025年9月3日
-
ミサイルは兵糧攻めに有効か【小松泰信・地方の眼力】2025年9月3日
-
「コウノトリ育むお米」4万4000円 JAたじまが概算金 「消費者も付加価値を理解」2025年9月3日
-
【人事異動】農水省(9月2日付)2025年9月3日
-
8月大雨被害に営農支援策 農機修繕、再取得など補助2025年9月3日
-
緑茶輸出 前年比9割増 7月の農産物輸出実績2025年9月3日
-
JA貯金残高 107兆337億円 7月末 農林中金2025年9月3日
-
よりよい営農活動へ 本格化するグリーンメニューの実践 全農【環境調和型農業普及研究会】2025年9月3日
-
フルーツプレゼント第3弾は新潟県産日本ナシ 応募は9月23日まで にいがた園芸農産物宣伝会2025年9月3日
-
9月9日を「キュウリの日」に 行政と連携して"キュウリ教室"初開催 JA晴れの国岡山と久米南町2025年9月3日
-
大学協同組合講座設置促進シンポジウム 9月16日にオンラインで開催 JCA2025年9月3日
-
脱炭素と環境再生へ 農林中金のコンソーシアムが本格始動2025年9月3日
-
『農地六法 令和7年版』発売 農地法関連政省令・通知を完全収録2025年9月3日
-
「アウト オブ キッザニア in えひめ」で「だしの伝道師」担当 マルトモ2025年9月3日
-
大阪・関西万博で「EARTH MART DAY」開催へ 食と農の未来を考えるイベント クボタ2025年9月3日