「農業は国の礎」との思いを基本法に 全青協新執行部が会見2023年5月19日
5月18日の第70回通常総会で発足したJA全青協(全国農協青年組織協議会)の新執行部は5月19日、記者会見を開き、稲村政崇会長らが抱負を語った。政府内で進められている食料・農業・農村基本法の見直しについて、稲村会長は「日本で日本の皆さんが食べるものを作り続けていけるかが争点だ。農業は50年、100年続けていかないといけない産業で国の基。日本(政府)が農業を礎と本当に思ってくれているのか。それが見えるような内容になれば未来への希望が出てくる」との見解を示した。
会見の冒頭、稲村会長は今年度の活動方針について「(全青協の)メンバーは10年、20年後も農業のプレイヤーだ。農業を続けていくためには、私たちより後の人間も育てていかないといけない立場にある」とした上で、「いま一度、協働組合の原理・原則に立ち返ることをスローガンとして取り組みたい」と話した。資材の高騰など農業の厳しい状況を変える「特効薬はない」としながらも、国民との対話で理解を醸成し、内外の各団体とも協力しながら、「この状況を変えていきたい」との決意を示した。
稲村会長は青年組織の基盤つくりについては、新型コロナウイルスが5類に移行したことを踏まえ、他の一次産業を支える担い手との連携を深めるなど、「直接対話をする機会を増やしたい」とし、「盟友数は減っているが基幹的農業従事者の青年組織加入率は上がっている。少しでも魅力ある発信をしたい」と述べた。
また洒井雅博副会長は「全国の4万8000人の盟友が自分事として思ってもらうような組織活動をしていきたい」と抱負を語り、前原祐樹副会長は「全青協のポリシーブックを使い、(各関係者と対話を進めることで)厳しい農業状況を打破するきっかけにしたい」と話した。
【全青協新執行部】(敬称略)
会 長 稲村政崇(JA北いしかり青年部)
副会長 洒井雅博(JA東京あおば青壮年組織協議会)
副会長 前原祐樹(JAいぶすき青年部)
理 事 五日市達洋(JA新いわて青年部)
理 事 萩谷龍司(JA常陸青年部)
理 事 高本祐輔(JA白山青壮年部)
理 事 中早大将(JA紀州青年部)
理 事 武内誠(JA YOUTH広島市)
理 事 堤祐輔(JAさが中部地区青年部)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日