資材高騰で取扱高は前年比11%増の4兆9606億円 事業利益は黒字に JA全農2023年7月20日
JA全農は7月19日、2022年度の事業実績や業務報告書を明らかにした。ウクライナ危機などによる原料価格上昇などの影響で、全事業を合わせた取扱高は計画4兆6000億円に対して実績は4兆9606億円となり、計画比で8%増、前年比で11%増となった。事業総利益は肥料・飼料原料高騰に伴う棚卸益などで972億円に上り、事業利益は前年度の赤字から一転して約58億円の黒字となった。
取扱高を事業別にみると、畜産事業が単味飼料・飼料原料の上昇などで計画を3000億円余り上回ったほか、営農・生産資材事業も肥料価格上昇などの影響で計画を700億円近く上回った。さらに米穀の販売も好調で計画を400億円近く上回り、取扱高全体を押し上げた。

事業総利益は、高騰前に仕入れた肥料・飼料原料を相場に応じて販売したことで、棚卸益による粗収益が増加し、配合飼料価格安定基金の引当金約120億円を差し引いても計画を約50億円上回る972億8600万円となった。

この結果、事業利益は計画ではゼロだったのに対し、57億8900万円の黒字となった。前年度はウクライナ危機に伴う急激な原料価格の上昇分を全農側が負担する対応があったため14億円余りの赤字だったが、黒字に転換した。
経常利益は、子会社の業績好調に伴う受取配当金の増加などで計画84億円に対して実績186億1200万円となった。
また、税引前当期利益は、福岡県の倉庫売却に伴う売却益などで計画91億円に対して242億4900万円となった。
当期剰余金は計画86億円に対して実績156億8500万円となった。
JA全農は7月28日に総代会を開く。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日


































