宮城から鹿児島へ 稲WCSが初出荷 耕畜連携スタート2023年11月7日
JA全農みやぎと北日本くみあい飼料、JAいしのまきは11月6日、鹿児島県から供給された堆肥ペレットで生産した稲WCSを鹿児島県に向けて初出荷した。
鹿児島に向けWCSをトレーラーに積み込む
JA全農みやぎとJA鹿児島経済連は今年2月、県域間での耕畜連携をめざし堆肥ペレットと稲わらの広域流通実証試験を開始した。
鹿児島県からの堆肥ペレットは60tでJA新みやぎ、JA古川、JAいしのまきにそれぞれ20tずつ供給され、稲WCS(稲発酵粗飼料)を生産した。
今回出荷されたのはJAいしのまき管内で生産したWCS24t(80本)。当日は同JAの桃生カントリーエレベータの敷地で2台のトレーラーに積み込み出荷した。3日かけて陸送し、9日朝、鹿児島経済連の畜産施設に到着し、そこから県内の畜産農家に供給される。
今後、12月初旬までに3回、同様の方法で輸送され、全体で320本、96tを出荷する。
鹿児島県から供給された堆肥ペレットは鶏糞、豚糞、牛糞を成分バランスよく配合したもので、ペレットのため多くの生産者が所有している通常の散布機を活用することができる。
一方、宮城県からは良質な稲わら、稲WCSを生産・供給するという両県の距離1500kmを結ぶ耕畜連携で自給率を高め、輸入依存度を下げる取り組みとなる。
コストを抑えるには運賃が問題で今回は両者がスケジュールどおりに現地で作業を行うため陸送による運搬としたが、取り組みが継続し安定供給できるようになれば貨物やフェリーなどの手段を組み合わせることも検討できるという。
JAいしのまきの松川組合長
同日の出発式でJAいしのまきの松川孝行組合長は「肥料も飼料も高騰し、このままでは生産意欲が減退してしまう。安心・安全な畜産のためにも国内で飼料を生産しなければならない。この先も継続して取り組みが進み、農家の生産拡大と所得向上につなげていきたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日