JAの事業総利益▲2.9% 23年度上半期総合JA経営速報調査 全中2024年2月13日
JA全中は2月8日、2023年度上半期総合JA経営速報調査概要を公表した。
総合JAのうち6月決算JAを除いた533JAの上半期経営速報値を集計した。
事業取扱高をみると、貯金は農産物販売代金の高値を理由に増加した県があるものの、資材・燃料価格の高騰によるコスト増加や相続などで減少した県域もあり、全体としては前年同期比0.01%減と横ばいだった。
貸出金は住宅ローンが継続して伸びたことから3.0%増加した。
有価証券は国債と社債の購入を理由に7.0%増加した。
長期共済保有高は満期の到来と新契約高の減少を理由に2.7%減少した。
購買品供給・取扱高は、価格高騰対策事業でLPガスの単価が低下したことで生活物資は1.0%減となったが、生産資材は肥料・飼料価格の高騰と段ボールなど出荷資材も高騰し全体では1.7%増加となった。
販売品販売・取扱高は、米、野菜の高値によって1.5%増加した。
損益の状況は、信用事業総利益は信連の対JA奨励金水準の調整や有価証券売却損や減損の影響で4.7%減少した。
共済事業総利益は満期到来など長期共済保有高の減少で7.4%減少した。
購買事業総利益は生産資材価格の高騰で6.4%増、販売事業総利益は米、野菜の高値で3.8%増加した。
事業総利益は7433億円と同222億円の減、2.9%減少した。内訳は信用事業で163億円減、共済事業で145億円減、購買事業で73億円増、販売事業で20億円増、その他事業で7億円減となった。
事業総利益の構成比は、信用事業44.5%(対前年同期比0.8%減)、共済事業24.5%(同1.1%減)、購買事業16.3%(同1.4%増)、販売事業7.4%(同0.4%増)、その他事業7.3%(同0.2%増)となった。
2019年から5年間の事業取扱高(上半期ベース)の推移は、「貯金」5.0%増、「貸出金」11.1%増、「有価証券」58.2%増、「長期共済保有高」10.2%減、「購買品供給・取扱高」1.7%減、「販売品販売・取扱高」0.2%減となっている。
事業総利益はこの5年間で7.3%減となった。
重要な記事
最新の記事
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日
-
JA愛知信連と高機能バイオ炭「宙炭」活用に関する協定締結 TOWING2025年5月2日
-
5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
-
「ウェザーニュースPro」霜予測とひょう予測を追加 農業向け機能を強化2025年5月2日
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
米の販売数量 前年比で86.3%で減少傾向 価格高騰の影響か 3月末2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
備蓄米 小売業へ2592t販売 3月末の6倍 農水省2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日
-
5月1日「新茶の日」に狭山茶の新芽を食べる「新茶ミルクカルボナーラ」 温泉道場2025年5月1日