【第65回全国家の光大会】(1)対話でつくろう地域の未来 みんなでつなごう協同のこころ2024年2月28日
(一社)家の光協会は2月14日、横浜市のパシフィコ横浜の国立大ホールで第65回全国家の光大会を開いた。全国からJAの役職員や女性部員、愛読者など約2000人が参加。大会のメインとなる体験発表の「記事活用の部」で最優秀の志村源太郎記念賞に北海道JAしべちゃの岩本博美さん、「普及・文化活動の部」の最優秀である全国農業協同組合中央会会長賞に滋賀県JAグリーン近江の福田真由美さんが、それぞれ選ばれた。また岐阜県のJAひだが家の光文化賞促進賞を受賞し、千葉県のJAいちかわが特別普及実績表彰を受けた。
2000人が参加した家の光大会
今年の大会テーマは「対話でつくろう地域の未来 みんなでつなごう協同のこころ」。家の光協会の栗原隆政会長は「支店協同活動など、JAと地域をつなぐ『家の光』は重要な役割を果たしている。記事活用グループづくり、1日10分間『家の光』を活用する『10分家活』や読書会など、愛読者の主体的な活動で、協同の心を地域に広めていただきたい」と期待を述べた。
来賓を代表してJA全中の山野徹会長は、自然災害、生産資材の高騰など、農業の現場が厳しくなるなかで食と農を守ることの大切さを指摘し、そのための「国民理解の醸成が必要」と述べ、家の光協会の教育文化活動の役割の重要性を強調した。
またICA(国際協同組合同盟)のアリエル・グアルコ会長から大会に向けたメッセージが送られた。その中で、同会長は国連が2025年を2012年に続いて国際協同組合年にしたことに触れ、「持続可能な未来を築くため、協同組合の役割を再認識する機会になるだろう」と述べた。
大会では、JA普及活用実績表彰と家の光文化賞促進賞受賞組合の表彰が行われた。普及活用実績表彰は『家の光』『地上』『ちゃぐりん』『やさい畑』「家の光図書」の各部門で顕著な実績があったJAが対象。各賞合わせて全国で36JA(普及実績表彰35+促進賞1)が表彰された。
この中で千葉県のJAいちかわは『家の光』『地上』『ちゃぐりん』の三誌の普及活用拡大運動で大きな増部実績を上げ、特別普及実績表彰を受けた。また「家の光文化賞促進賞」は、教育文化活動をJAの事業・活動の中で総合的に取り組むべき課題として明確に位置づけ「家の光文化賞」にチャレンジするJAの育成を目的とするもので、岐阜県JAひだが受賞した。
体験発表では、前日開催の都道府県代表の体験発表大会で選ばれた記事活用の部の6人と、普及・文化活動の部の3人が壇上に立った。審査の結果、記事活用の部で最優秀の志村源太郎記念賞に北海道代表の岩本博美さん(JAしべちゃ)、普及・文化活動の部で最優秀の全国農業協同組合中央会会長賞に滋賀県代表の福田真由美さん(JAグリーン近江)がそれぞれ選ばれた。
9人の発表者全員に家の光協会会長特別賞が贈られた。また『ちゃぐりん』愛読者で栃木県の長想(ちょう・こころ)さん(小山市立小山第一小学校2年)が、自分で育てたナスと自分で仕込んだみそを使って「はだかナスのみそ汁」レシピの料理をふるまったときに感じた喜びと発見について発表した。
◇
家の光協会会長特別賞は次の通り。
■記事活用の部
▽「私の身近な『家の光』と共に」(熊本県・JA菊池 池田徳子)
▽「農の楽しみ自然の恵みに感謝! 畑って最高やん!」(滋賀県・JAグリーン近江 徳本淳子)
▽「地域の課題に挑戦~持続可能な地域の未来のために~」(静岡県・JAとぴあ浜松 古槗きよ子)
▽「『家の光』とともに~『家の光』が教えてくれたこと~」(福岡県・JA福岡市 濵地かね子)
▽「地域に育ててもらった恩返しのために」(秋田県・JA秋田おばこ 小松瑞穂)
▽「輝け! はばたけ! 農業女子」(北海道・JAしべちゃ 岩本博美)
■普及・文化活動の部
▽「教育文化部」(千葉県・JAいちかわ 笠井絵里子)
▽「生活指導員として......その先のつながり」(熊本県・JAれいほく 山口友美)
▽「活動の先にある笑顔のために」(滋賀県・JAグリーン近江 福田真由美)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日