JAの活動:新世紀JA研究会 課題別セミナー
【意見交換】あらゆる選択肢検討2017年11月13日
【萬代】日向課長の話はよく分かった。一方で、種子法の廃止の問題にしても一方的なもので、ろくに議論も行われていないのが実情だ。また、「規制改革会議」のメンバーは農業・農協の実情を知らない人で構成されている。農水省はむしろ防波堤になってもらわなければ困る。
【日向】今のような話は、現場から多く聞いている。意見を聞きながらやっていきたい。農協は、見せ方もあると思うし、努力されていると思うが、農業者から評価されていることを示さなければならない。基本は農業者との話し合いの中でお互いが納得して進めていくことが重要だ。
【佐々木】農水省は、認定農業者へのアンケートを実施されているが、そのような話が耳に入ってこない。例えば、三浦大根で有名な三浦市農協でもその話は聞いていないと言う。アンケ―トの実施状況について聞きたい。また、信用事業の問題について、代理店のほか信組・信金など他の金融機関への組織変更について検討されているのか。
【日向】認定農業者は、全国20万人のうちの1万人が対象で、県で選んでもらって実施している。信用事業の問題について、今のところ法律上できないものは考えていない。しかし、行政として、あらゆることを想定し、あらゆることを排除しないで検討していくのは当然のことだ。
【宮永】いま、経済事業の赤字解消に取り組んでいるところだが、農水省のホームページにある、「まる見えアグリ」は今後どのように活用しようとしているのか、また、実態はどうなっているのか。
【日向】インターネット上で、農業者あるいは農協が1円でも安く買い、1円でも高く売れるように比較検討できるようにすることが狙いだ。いろいろな条件で発注すると、どのような取引が可能か一覧できるようになっている。農協の共同購入などでも使ってもらいたい。あくまでも取引業者を比較検討できるツールを用意したのであって、言われるような第2全農などという大それたことは毛頭考えていない。
農協でも資材価格の実態について知りたいという要望があったし、議論の中ではあらゆる取引について実態を示せという要望もあったが価格は日々変わるもので、そのようなことはやっても意味がない。そこで、価格について使い勝手がよく、見える化ができるものとしてこのシステムを考えた。今のところ1万件ぐらいのエントリーがあり、活用はこれからという段階だ。(発言者は、萬代宣雄JAしまね前組合長、日向彰農水省経済局協同組織課長、佐々木亮一JA横浜経営企画課次長)、宮永均JAはだの専務)。
※このページは新世紀JA研究会の責任で編集しています。
新世紀JA研究会のこれまでの活動をテーマごとにまとめています。ぜひご覧下さい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日