JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
コロナ禍のもと、着想を広く【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2020年11月21日
新型コロナウイルス感染症の影響で、JA祭や収穫祭など、例年なら広報誌を飾るJA恒例の秋のイベントの多くが中止を余儀なくされた。各JAの広報誌にも、特に特集のテーマ探しの苦労が伺えるが、ここは広報担当者の力の見せどころ。3つのユニークな特集を取り上げた。
「JAでんき」の普及に
JAいわて平泉「KOSHIERU」
2016(平成28)年から電力の小売りが自由化となり、JA全農も参入し、「JAでんき」を立ち上げたが、あまり普及していないのが実情。「KOSHIERU」は11月号の特集で、このJAでんきを取り上げた。
「組合員の営農と生活コストの削減」を目的に、11月から2月末まで、全職員訪問による普及活動を展開している。その際の説明資料にもなる。
特集のタイトルは「お得なJAでんきが始まりました!」。実際に、どの程度得になるか。家族数に応じて、具体的に示している。資料は全農エネルギー(株)をもとにしているが、このテーマを取り上げた問題意識を評価したい。
桃の写真コンテスト
JA新潟みらい「みらい」
JA新潟みらいしろね果樹部会青年部が企画した写真コンテスト「フォトりんぴっく」の応募作品を紹介している。昨年は「桃リンピック」として、桃の重さや種飛ばし、皮むきの皮の長さなどを競ったが、新型コロナウイルス感染症対策で、人を集める必要のない写真のコンテストに変えた。条件は白根の桃を使うことと室内で撮影すること。
応募作品の中から、部員が「心にグッとくる写真」を選考し、9人が入賞。商品はもちろん桃。入賞作品は、桃と子どもの組み合わせが多く、ほほえましさが目を引く。このような楽しい企画は、他の品目にも広げてほしい。
愛用の道具を通じて
JA尾張中央「ふれあい」
11月号の特集は「農家の頼れる相棒たち」。何のことはない、普段農家が仕事の上で愛用し、なくてはならないモノ(道具、器具)を紹介。梅干しをつくる際のザル、収穫ばさみケース、中には50年以上愛用している秤(はかり)まであり、それに対する持ち主の思いを聞いている。
「産直施設にふらっと出かけ、出荷中の農家さんを見つけたらちょっと声をかけて」と呼び掛けている。秋のイベントが軒並み中止になるなか、農家を身近に感じてもらうための「ふれあい」のきっかけづくりにという着想がよい。
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