JAの活動:活動する青年部
【活動する青年部】「作成」から「活用」へ2021年10月18日
今回は、全国のJA青年組織が取り組んでいるポリシーブックの「活用」についてご説明いたします。
JA青年組織盟友が作成しているポリシーブックについては、8月の小欄においてご紹介済みですが、このポリシーブック、ただ「作成」するだけでは意味がなく、「活用」しなければまさに画竜点睛を欠くと言わざるを得ません。
JA全青協では、まずはポリシーブックを「作成」することが大事だと考え、取り組みが始まって以降、都道府県青年組織・単位青年組織における「作成」を推進してきました。その結果、これまでにJA青年組織の5割程度がポリシーブックを「作成」するようになりました。しかしながら、「作成」したポリシーブックをどう「活用」するか、その手法を示すことができていませんでした。
そこで、JA全青協は令和元年度にポリシーブックの「活用」について徹底的に議論し「活用=JA青年組織の単年度活動計画にポリシーブックの課題を反映し、組織として実践すること」と定義づけを行いました。ポリシーブックに書かれていることはそのJA青年組織にとっての課題であるはずです。組織は「一定の共通目標を達成するため」のものであることから、JA青年組織がその活動計画にポリシーブックの内容を反映させ、組織活動を通じて解決するのは当たり前の話なのです。
ポリシーブックに記載した解決策を活動計画に反映・実践すれば、ポリシーブックの課題を解決することができるはずです。もし、解決できなかったとしたら、ポリシーブック作成で検討した解決策が間違っているのかもしれません。そうなると、解決策の見直しが必要になり、ポリシーブックの見直しにつながります。活動計画の実践結果(=活動報告)は、翌年のJA青年組織総会に報告しますが、これによりPDCAサイクルを組織内でまわすことが可能となります。これが、現時点におけるJA全青協としてのポリシーブックの「活用」の定義です。
令和2年度からは、毎年夏に開催している全国ポリシーブック研修会の資料を全面的に見直し、作成から活用までの一連の流れを習得できるよう工夫し、研修会を受講すれば「作成」から「活用」までを一体的に理解できるようになりました。
「作成」だけでなく「活用」へ、そして地域の課題解決へ。JA全青協はこれからもポリシーブックの「活用」に取り組み、現場から日本農業を変えていきます。
全国農協青年組織協議会(JA全青協) 事務局長 臼井 稔
重要な記事
最新の記事
-
「令和の米騒動」と水田政策の未来 事後調整の必要とJAの機能 西川邦夫茨城大教授に聞く(2)2025年7月17日
-
【注意報】早期・普通期水稲に穂吸汁性カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 長崎県2025年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年7月17日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月17日
-
全国の優績LA322人、27県の62チームを表彰 原点に立ち返り確かな一歩を JA共済連2025年7月17日
-
25年産米概算金、南国そだち2万2700円に 「相場見極め有利販売に注力」 JA高知県2025年7月17日
-
【地域を診る】能登半島地震から1年半 地域の農林漁業と医療・福祉を軸にした地域再生の必要性 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年7月17日
-
造花が増加【花づくりの現場から 宇田明】第64回2025年7月17日
-
ナガイモの産地間競争と国際化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第349回2025年7月17日
-
【'25新組合長に聞く】JAにしうわ(愛媛) 井田敏勝氏(6/26就任) 高品質のみかん、全国に届ける2025年7月17日
-
令和7年度「田んぼの生きもの調査」を実施 JA全農あきた2025年7月17日
-
令和7年度「第3回農業体験研修」を実施 草刈り作業などに取り組む JA全農あきた2025年7月17日
-
JA全農福島とテレビユー福島(TUF) 新コーナーで直売所「愛情館」から農畜産物PR2025年7月17日
-
令和7年度JA全農東北地区野球大会でJA全農福島が3位に2025年7月17日
-
「福島県産ももセリ台PR」を実施 県オリジナル品種「はつひめ」1箱10万円で取り引き JA全農福島2025年7月17日
-
最新・スマート農機の実演や展示も 福岡で「あぐりフェスタ2025」 JA全農ふくれん2025年7月17日
-
JA鹿本でジャンボスイカ品評会開催 最優秀は119キロの超特大果実2025年7月17日
-
鳴門市×おてつたび×JA里浦「半農半X」推進シェアハウス事業「なると金時編」開始2025年7月17日
-
農業ロボット開発のレグミンへ出資 AgVenture Lab2025年7月17日
-
北海道森林組合連合会のWEBメディア「森のしごと帖」スタート2025年7月17日