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JAの活動:今さら聞けない営農情報

土壌診断の基礎知識(12)【今さら聞けない営農情報】第242回2024年3月23日

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みどりの食料システム法の施行によって国内資源を活用した持続型農業への転換が求められ、国内資源の有効活用に期待が高まっています。作物が元気に育つためには、光、温度、水、空気に加え、生育に必要な栄養素を土壌から吸収しますが、作物が健全に生育するには土壌の健康状態を正確に把握することが必要で、そのために土壌診断があります。現在、本稿では土壌診断を実施して土壌の状態を知り、正しい処方箋を提示するために必要なため、土壌診断の基礎知識の1つとして土壌診断項目の内容と意義について紹介しています。今回は、窒素です。

作物の生育に必要な重要3要素の一つである窒素(N)は、作物の体の中に数%含まれており、作物の生育・収量に対する影響が最も大きい要素です。その働きは、作物の細胞や体を構成するタンパク質、核酸、葉緑素、ホルモン物質などの構成元素であり、遺伝子の形成や細胞分裂にまでおよび、養分吸収や同化作用などの生命活動を活発にして作物の生育を促進します。

窒素が不足すると、作物全体が淡緑色になって葉が黄化し、根の伸長が鈍くなって生育が衰え作物全体が小さくなったりして、収量・品質ともに低下してしまいます。

反対に窒素が過剰になると葉が濃緑色になり、過繁茂となって組織が軟弱化してしまうため、病害虫の被害を受けやすくなったり、冷害に対する抵抗力が低下したり、倒伏しやすくなったりします。また、開花や結実、塊茎肥大の遅れ、早期落果、糖度の低下といった品質の悪化を引き起こします。

このように、窒素は多すぎても少なすぎても何らかの影響があるので、丁度良い適量を施用する必要ことが何より大切です。作物に合った窒素施肥量になるように調整するためには、あらかじめ土壌の中にある窒素量を知る必要があり、その土壌中の窒素量を把握するために、施肥前の土壌診断が必要なのです。

土壌中に存在する窒素には「有機態窒素」と「無機態窒素(アンモニア態窒素、硝酸態窒素)」があり、作物に利用されやすいのは「無機態窒素」です。「有機態窒素」は、いわゆる有機質肥料と呼ばれるもので、そのままでは作物は窒素分として吸収できず、土壌中に存在する微生物によって「無機態窒素」に分解されてはじめて吸収できるようになります。これが、有機質肥料が「ゆっくり」効くといわれる理由で、窒素質肥料というものには色々あっても、最終的に作物が利用するのは「無機態窒素」であることをご承知おき下さい。

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本コラムに関連して、ご質問や取り上げてほしいテーマなどがございましたら、コラム・シリーズ名を添えてお問い合わせフォーム(https://www.jacom.or.jp/contact/)よりご連絡ください。

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