JAの活動:第6回JA営農・経済フォーラム
計画出荷で生産拡大 JA香川県 陶山幸弘常務【第6回JA営農・経済フォーラム】2020年11月14日

陶山幸弘常務
JA香川県は平成28年度に「農業振興・地域活性化プラン」を策定し、販売品取扱高の増加や生産量拡大などに取り組んだ。結果、平成30年度には1000万円超の生産者が552人となり、野菜4品目(ブロッコリー、レタス、青ネギ、タマネギ)の作付面積は目標を達成して2147haとなった。
現在は、令和元年度に策定した「農業振興・地域活性化アクションプログラム」に基づき取り組んでいる。令和3年度までに、販売品取扱高が200万円超の生産者を3300人(うち800万円超生産者830人)、野菜10品目の作付面積を2600haとすることを目標としている。
JA自己改革の認知度向上や、組合員の声を聴き今後のJA事業の発展につなげるため、認定農業者への訪問や担い手との意見交換会を開催している。認定農業者への訪問回数を平成30年度から2回に増やして対応するようにし、令和元年には訪問回数が延べ3394回となった。意見交換会は人数を10人以下に絞って開催することで、新規就農者や若手農業者も意見を出しやすい場づくりを心がけ、令和元年には20会場で166人と意見交換した。
労働力支援では、農家と地域の求職者をマッチングさせる無料職業紹介所「アグリワーク」を平成27年に開設した。令和2年8月末時点でマッチング実績は140件となり、目標をすでに上回っている。さらに定植支援をはじめとした園芸のフィールド支援を34メニュー提供しているほか、荷造り調整支援にも取り組んでいる。こうした取り組みによって生産者の労力軽減が図られ、経営面積の拡大が進んでいる。
近年の異常気象下においても安定して農作物を供給し、市場から信頼される集出荷を実現させるため、スマート農業の導入にも乗り出している。まずは主力品目であるブロッコリーにおいて出荷量の予測モデルの構築に取り組んでおり、順次県内の他の品目にも展開していく見込みだ。
地産地消を基本に地場市場、産直施設との連携による香川県産ブランドの産地形成、生産量の拡大などを追求していく。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日