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JAの活動:第42回農協人文化賞

【第42回農協人文化賞】経済事業部門 鳥取中央農協組合長 栗原隆政氏 発信と対話が笑顔守る2022年2月17日

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鳥取中央農業協同組合代表理事組合長 栗原隆政氏鳥取中央農業協同組合代表理事組合長 栗原隆政氏

私の農協人生は、地元の鳥取大学農学部を卒業した時から始まりました。農家の長男として県外へ出る事はできず当時の倉吉市農協に入組しました。大学入学までは家業である農業の手伝いをしておりましたが、入組以来業務に没頭し休日でも優先させて貰いました。今でも父親に感謝しております。

入組するまで、周囲からの農協の評判は私を含めあまり良くなかったが、入組後は年数を重ねていく中でJAグループは、本当に大きな力を持ち大きな役割を果たしている素晴らしい組織であると気がつきました。今日の私があるのは職場の先輩・同僚を始め農家の指導・叱咤(しった)激励によるもので、自分自身を磨き一人の人間として成長させて頂きました。やはり営農指導員としてスタートした事が大きな影響を与えたものと判断します。

時代は移り平成10(1998)年、広域合併により現在の鳥取中央農協が誕生しました。平成28(2016)年10月には突如震度6弱の鳥取県中部地震が発生し、住宅・選果場や梨の落果等大災害となりました。当時本所にいた私は地震のさなか対策本部を立ち上げ、翌日から職員総動員体制で住宅には85億円のJA共済金を支払いしました。迅速な対応と協同の力を遺憾なく発揮する事ができ、地域と共に生きるJA共済として高い評価を受けました。また給食センターの停止に伴い女性会や青壮年部も炊き出しを行い地域との絆も一層深まりました。選果場復旧には行政と一体となって取り組み、地震によって組合員の心とJAが一つになり大きな結集力が生まれました。

翌年の平成29(2017)年4月に組合長に就任しましたが、その年は地震と2度に亘る豪雪を乗り超え農家の復興にかける熱い思いが通じて、これまでにないスイカを始め19品目で過去最高単価を記録しました。併せて第11回宮城全共で見事日本一を獲得し、鳥取和牛が大躍進し現在まで全国の和子牛相場をリードしております。また乾燥シイタケでも日本一に輝き歴史に残る1年となり結集力を実感しました。それが原動力となってこの年を境にJA鳥取中央の過去最高シリーズは、今日まで毎年2桁台の品目・品種数で単価更新が継続しています。

スイカ33億円スイカ33億円

翌年の平成30(2018)年に開催した合併20周年記念式典では、新たな経営理念として「農業愛・人間愛・中央愛」の三つの愛を宣言し、10年20年先も愛されるJAを目指していく事になりました。その先陣はJAの最大使命であり自己改革でもある農業振興(農業愛)です。平成28(2016)年から取り組んだ「JA版地方創生総合戦略」の4プランでは新甘泉・低コストハウス・繁殖和牛の3プランで成果を上げ販売高も徐々に増加しました。現在は本年度からスタートした「シン・地方創生総合戦略」の4プラン(20世紀梨・ブロッコリー・星空舞・和子牛)に取り組んでいるところです。

組合長就任から1年が経過し、自己改革の生命線は「情報発信」と「対話」であると考え実行を決断しました。発信は私自ら定例記者会見として、毎月1回「中部農業みらい宣言」と題し旬の農業情報や経営・自己改革の取り組みを見える化して、TV・新聞を通して「伝える」から「伝わる」発信に留意し行っております。

同時併行して自ら自己改革を「伝え」声を「聴く」、「担い手訪問」を毎月1回行い令和3(2021)年末で通算100人となり、頂いた建設的な意見は実行に移しております。現在ではTACは元より他の常勤役員も出向いています。
前述の通り、組織事業を展開していくには結集力の大きさが一番重要であり、「皆が心を一つにすればやれない事はない」という毛利元就の言葉「百万一心」で結集していただく事、そのためにはどうしたらよいか?

基本的には二宮尊徳の「報徳の精神」「経済と道徳」の関係ですが、最近の経営環境から判断すると経済を優先することが必要だと思うようになりました。しかし、そこには道徳がないと経営は縮小していきます。組合員が困らない範囲での経営改革が必要です。更には最近業務を通じて思う事、JA人生を振り返って思う事は「善因善果」(組合員のため善い事をすれば自ずと善い結果が待っている)であります。

そしてJA自身も現在の経営環境の中では、経済事業を中心として結集する事が必要だと思っています。他JAに較べて遅れをとりましたが、これまでの主な実践例は、全農と連携した物流改革による肥料農薬の安定供給、Aコープ事業の経営委託、野菜広域センターへの共同参画、共乾施設改修に係るJA間連携、米の全量買い取り制度の導入、農機事業一体化(検討中)であります。

最後に国民・地域にとって、なくてはならないJA組織として、安全安心な食を届け消費者と生産者の「笑顔」を守るべく、JAが元気で強い農業づくりをすれば地域貢献を通して地域活性化、更には地方創生へとつながりJAも元気になる。この元気サイクルを回していくよう尽力致します。

座右の銘座右の銘

【略歴】
くりはら・たかまさ 鳥取県出身、昭和28(1953)年3 月生まれ。鳥取大学農学部卒。昭和50(1975)年倉吉市農協入組、平成17(2005)年鳥取中央農協参事、平成20(08)年常務、平成22(10)年専務、平成29(17)年組合長。同年6月鳥取県農協中央会副会長・全国農協連合会鳥取県本部運営委員会会長、令和元(19)年日本園芸農協連合会代表監事、令和2(20)年鳥取県農協中央会会長、令和3(21)年(一社)家の光協会会長就任。

【推薦の言葉】
銘柄産地確立に手腕

栗原氏は、これまでの営農・農産部門での経験と実績をもとに組合長として、果樹・園芸作物の生産強化をはかるため「JA鳥取中央・地方創生総合戦略による産地パワーアップ事業」を立ち上げ確実な成果をあげている。
パワーアッププランは、1.輝きある梨産地技術革新プラン、2.「活力ある園芸施設増設プラン、3.和牛基地化による増頭プラン、4.魅力あるイチゴ団地プラン――があり、着々と実践している。
こうした取り組みにより、スイカ、ブロッコリーなど、14 品目の農産物で過去最高の販売単価を達成した。
また、JAトップ広報として定例記者会見「中部農業みらい宣言」と題し、JAの取り組み状況を毎月情報として発信。また、役員による「担い手訪問」を実施し、生産者と問題を共有することでスピード感をもった課題解決を実践している。

【第42回農協人文化賞 受賞21氏の「体験と抱負」紹介】

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