農業支持が歴史的低水準から上昇へ OECD2013年10月2日
OECD(経済協力開発機構)の最新レポートによると、世界の主要農業国における政府の農業支持について、2011年は歴史的な低水準を記録し、長期的にも低下傾向にあるが、12年は上昇したことが分かった。
OECDがカバーしている47の国で、農業生産者に対する公的支持は、平均で農業粗収入の6分の1だった。最新の分析によると、農業粗収入に占める生産者支持推定量の割合は11年の15%から12年17%に上昇した。
同機構は生産に直接結びついた支持からの脱却が一般的な傾向とみているが、生産や貿易歪曲的な支持が、依然として総支持額の半分程度を占めている。特に新興国では、消費者に負担を課す国境措置や市場価格支持などの政策に頼っている。
新興国のなかでは、中国が17%、インドネシアが21%など、支持水準を増加させた一方、ブラジル5%、南アフリカ3%などは低い水準にとどまっている。
農業支持の急速な増加の中には、食料自給へと政策の焦点を変えた国々が含まれている。
この報告書は、OECDホームページから全文(英語)が閲覧できる。
(関連記事)
・日本市場、世界経済へ統合を OECD事務総長(2013.04.25)
・「国際貿易に関するWFOの政策」を策定(2013.04.24)
・「国内生産」と「多面的機能」の重要性を明記 OECD農業大臣会合(2010.03.02)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日