日本市場、世界経済へ統合を OECD事務総長2013年4月25日
OECD(経済協力開発機構)のアンヘル・グリア事務総長は4月23日に開かれた政府の産業競争力会議に出席しスピーチ、日本の生産性向上の課題などを述べた。
グリア事務総長は安倍政権が進めている大胆な金融政策、機動的な財政政策などについて「すでに楽観的なムードが経済再生の早期の兆しとともに見え始めている。これは勇気ある賭けで注意深く見守る」などと述べたうえで、日本の課題として市場を開放し世界経済への統合を進めることをあげ、TPP交渉参加決定と地域貿易協定の拡充は「大きな一歩」と述べた。
また第2の課題に食料農業政策をあげ、生産者を市場から隔離し生産者の決定を妨げる農業政策から、イノベーション、生産性向上、さらなる持続可能な資源利用への投資を拡大する方策に移行する必要があると強調した。
(関連記事)
・農地の中間的受け皿機関を整備 農水省(2013.04.25)
・TPP交渉参加判断「絶対に認めることはできない」 自民の参加即時撤回を求める会が決議(2013.02.19)
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