輸出拡大や「花育」推進 農水省が花き振興で基本方針2015年4月16日
農水省はこのほど、「花き産業および花きの文化の振興に関する基本方針」をまとめた。「輸出の拡大や、小学生などを対象にした「花育」を奨励している。4月10日公表した。
農水大臣は、花木の振興に関する法律で、花きの産業および花きの文化の振興に関する基本方針を定めることになっている。今回まとめた基本方針は、花き産業と花き文化を振興するため、花木の生産者の経営安定、加工および流通の高度化、公共施設およびまちづくり等における花きの活用などの施策の指針を示すものとなる。
現在、日本の花き産業は平成24年の産出額で3761億円。農業総産出額の4%を占め、若い生産者も多い。また生産技術の水準は高く、近年、アジアやヨーロッパ諸国、米国向けを中心に輸出は増加傾向にある。
今後の需要見通しは、平成37年が6350億円で、生産額の目標を6500億円に設定。また輸出額は450億円を見込む。種類ごとの目標は、切り花類が67億本、鉢もの類が4.1億円、花木類3.1億円、球根類2.1億円、花壇用苗もの類11億本、芝類6400ha、地被植物類5200万鉢・本となっている。
花き文化の振興では、まちづくり等における花きの利用のほか、花きを活用した教育を挙げ、小学生等を対象に、「花や緑に親しみ、これらを育てる機会を通じて優しさや美しさを感じる気持ちを育む『花育』に対し支援を行うよう努める」としている。
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