気候変動統合レポート2018年版発行 農水省など2018年2月20日
・気温上昇で米の収量と品質が低下
農林水産省、文部科学省、国土交通省、気象庁、環境省は2月16日、「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」を発表した。
このレポートは、さまざまな自然システムが気候変動による影響を受けつつあるなかで、おもにわが国の気候変動の観測・予測および影響評価分野の最新の科学的な知見を統合・要約したもので、行政機関や国民が気候変動への対策を考える際の資料として活用してもらうことが目的。2015年3月以来の発行となる。
2018年版は、気候変動に関するよくある疑問について、コラム形式で分かりやすく解説したほか、レポートの概要をまとめたパンフレットも合わせて発表した。
レポートでは、(1)日本では世界より速いペースで気温が上昇している、(2)真夏日や猛暑日の日数の増加、(3)強い雨が増加している一方、降水日は減少している、(4)多くの地域で積雪が減少する一方、内陸部では大雪が増加する可能性があるなどとした上で、わが国の農林水産業への影響について触れた。
それによると、気温上昇により米の収量や品質に影響が出ていること。
また夏季の高温と少雨により果樹では日焼け果の発生や着色不良などの品質低下が数多く発生。将来、栽培適地の変化が起こるなど、各分野で深刻な影響が及ぶと予測している。
詳細については、気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018 2018年2月 環境省 文部科学省 農林水産省 国土交通省 気象庁 ~日本の気候変動とその影響~から見ることができる。
(関連記事)
・地球温暖化時代の日本の農水産業 農研機構が研究成果発表(18.01.31)
・地球温暖化時代の農業・水産業で研究成果発表会(18.01.17)
・気象グラフが簡単に 「アピネス」パワーアップ―JA全農の営農指導強化で(17.09.01)
・気温上昇が収量増に影響 トウモロコシは1.8度、米・麦が3.2度以上(17.08.30)
・【木本昌秀教授・東京大学大気海洋研究所副所長に聞く】異常な夏 今、地球は?(17.08.30)
・世界の食料需要の伸びが鈍化 OECDとFAOが予測(17.07.13)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日